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いつでも元気

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語り継ぐ者たち

靖国の本質を学ぶ 京都民医連

torikumi253_02 七月一六日の「さようなら原発一〇万人集会」にあわせて、靖国神社見学ツアーを実施しました。青年職員有志が集う平和サークル「ピースアクション」などが企画し、約四〇人が参加しました。
 日本平和委員会の西村美幸さんのガイドで、効率よく見学できました。ガイドのポイントは“誰がここに祀られていて、誰が祀られていないのか”というこ と。国体護持に貢献したか、つまり天皇のために死んだのかどうかで 、英霊として祀られるのかが決まるそうです。原爆で亡くなった広島や長崎の被爆者たちも、軍人などの例外を除けばほとんど祀られていません。
 「霊を弔うというより、亡くなった方を利用して、生きている人たちを戦争に向かわせる国家のえげつないやり方が今もまだ続いていることに寒気がした」などの感想が寄せられました。
(山田沙希)

空襲と被爆の体験を聞く 群馬中央医療生協

 八月八日、新入職員の平和学習会をおこないました。
 一九四五年八月五日、前橋市を中心に大規模な空襲があり、多くの市民が犠牲になりました。学習会ではその戦跡をめぐりながら、空襲を体験した前橋市在住の原田さんに、当時の様子を語っていただきました。
 参加者はみな二〇代の若者です。「前橋で空襲があったなんて知らなかった」と、神妙な顔で話を聞いていました。
 午後は「群馬県原爆被災者の会」の須藤会長から、長崎で被爆した当時のお話を聞きました。「民医連職員として、今後も平和について考えていきたい」などの感想が寄せられました。
(大島好幸)

京都の爆撃を語り継ぐ 京都・吉祥院健康友の会

 『元気』8月号(特集1)で全国の大空襲の被害や補償問題について取り上げられました。一般に京都は空襲を受けていないと思われているのですが、実はそんなことはありません。
 一九四五年一月一六日深夜、私が通っていた東山区馬町の幼稚園に、爆弾が落とされました。翌朝、何も知らずに登園した私は、道路に縄が張られていたことを覚えています。あの異様な雰囲気は今も忘れられません。報道規制により被害は極小とされました。
 ことしになって、地域住民などが「馬町爆撃を語り継ぐ会」を結成し、記録を残すための活動を始めました。京都は原爆投下の候補地の一つだったとも言われ ています。戦争は天災ではなく人災です。一日も早く世界中から戦争や核兵器、原発がなくなることを願ってやみません。
(澤田妙子通信員)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気11月号No.253より