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いつでも元気

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くすりの話 148 救急箱に備えておくといいものは

Q:家庭にはどんな薬があるといいの?

genki251_05_01A:総合感冒薬(風邪薬)は使用頻度の多いもののひとつです。発熱や鼻水、咳・喉の痛みなど、症状別に効果を高めた薬が市販されています。家族のかかりやすい症状にあわせてそろえておくといいでしょう。
 解熱鎮痛剤は発熱や頭痛、歯痛などの症状をやわらげてくれます。子ども用の解熱鎮痛剤や風邪薬は、副作用が起こることがあるので、アスピリンやイブプロフェンの入っていないものを用意します。また、妊娠後期の方は、風邪薬や解熱鎮痛剤の服用により、胎児に影響を及ぼす可能性があるので、注意が必要です。
 胃腸薬は消化薬や制酸薬などの組み合わされた、総合胃腸薬が便利です。また、胃腸薬にも食欲不振の改善や消化不良の解消、胃の粘膜を修復するものなどがあるので、これらもかかりやすい症状にあわせてそろえておくと安心です。
 そのほか、腹痛薬や整腸剤なども用意しておくといいでしょう。

Q:薬以外に置いておくとよいものは?

A:切り傷や打ぼく、骨折などのけがに対して応急処置をおこなうために、必要最低限のものを用意しておきましょう。傷の手当てにはばんそうこうや滅菌ガーゼ、サージカルテープ(包帯やガーゼを固定するもの)を用意します。
 最近では、傷の治療に「湿潤療法」といって、傷口を乾かさず、潤いを保つことで自然治癒力を高め、早く治す治療法が広まっています。傷口を水で洗い流し た後に使用する湿潤療法専用のばんそうこうも市販されているので、用意しておくと便利です。
 打ぼくやねんざ用に冷湿布と伸縮性包帯を、骨折用に三角巾やさらしを用意しておきましょう。これらを利用するときにはハサミや安全ピンがあると便利です。
 体温計や虫さされ用のかゆみ止め、アイス枕、冷却シートなども役に立ちます。

Q:応急用品の管理上注意することは?

A:救急箱は高温・多湿、直射日光を避け、涼しい場所に保管しましょう。子どもの手の届かない場所に置いておくことも大切です。薬に添付されている説明書や使用期限の書いてある外箱は、薬といっしょに保管しておいてください。
 年に1度は救急箱の中身を点検し、古いものは処分しましょう。開封後の使用期限がある薬もあるので、使い始めの日時も箱に記入しておきましょう。医師が 処方した薬は個人の体調や体質に合わせた薬なので、家庭用の救急箱とは別に保管してください。
 今回ご紹介したものは、あくまで救急時や応急処置などに使用するものです。骨折や打ぼくはもちろん、風邪をこじらしたり胃の不快感が続く場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

いつでも元気 2012.9 No.251