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いつでも元気

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待ちに待って12年! 「わったー診療所」ついに ──沖縄・やんばる協同クリニック

基地問題で揺れる名護市に

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写真・豆塚 猛

 四月一日、待ちに待った沖縄本島北部の診療所・やんばる協同クリニックが名護市に開院しまし た。普天間基地の「移設」問題でゆれる名護市には、これまで多くの民医連の仲間が全国から駆けつけ、「基地建設反対」を支えていただきました。たたかいの なかで診療所建設の必要性が話題となり沖縄医療生協名護支部が誕生。「わったー(私たちの)医療機関がほしい」と待ち望まれた診療所建設でした。

「ともに歩み出す喜びでいっぱい」

 一九九七年の新基地建設を問う名護市民投票以来、一三年もの間、市政は大変混乱していました。 政府の「アメとムチ」政策で辺野古への新基地建設受け入れの見返りとして、一〇年間で七七〇億円の「振興策」予算がつぎこまれました。しかし街は寂れ、企 業は倒産が増え、失業率は一二・五%。学校給食費未納世帯は一八・二%と県内最悪の事態。市内の「国保」資格証発行世帯は県内の四割を占めるまでに。基地 問題に翻弄され、市民のくらしや福祉はさんざんな目にあっていました。二〇一〇年一月、稲嶺進市長が誕生。「いのちやくらしを守る診療所が必要だ」との機 運がますます高まりました。
 沖縄県民医連が名護市に診療所を開設する計画を立てたのは一九九九年。議論がはじまり、医療生協の組合員が実現に向けたとりくみを一二年間続けてきまし た。そういった意味では「マチカンティ(待ちきれない・待ちに待った)」クリニックの開院です。医療生協組合員の新里則雄さんは、「健康をつくる、平和を つくることをめざして、一人の組合員としてともに歩み出す喜びでいっぱいです。待ちに待ったクリニックの開院はとても嬉しい」。同組合員の東江英明さんも 「健康と平和をつくる砦となるクリニックの開院。シタイヒャー(やった)!」と喜びを語っています。
 開院前の三月二七日には祝賀会を開催。五〇〇人を超える方々が開院の喜びを分かち合い、稲嶺市長も駆けつけました。

「運動の先頭に」決意あらたに

 四月一日は、オープンを祝うかのように、青空が澄み渡っていました。島津光邦所長をはじめ、地域代表の伊波宏保さん(生協理事)、医療生協の真境名元康専務、沖縄民医連の内間均事務局長がテープカット。朝早くから開院式につめかけた組合員は喜びを新たにしました。
 「平和の問題も、社会保障を守り拡充する運動も、診療所が先頭に立つ」―診療所職員一同、みなさんの期待に応えられるようがんばる決意です。
(クリニック事務長・知念毅)

いつでも元気 2011.6 No.236