何でも学ぼう
介護家族と懇談を続けて 兵庫・姫路医療生協
当医療生協では、介護利用委員会が中心となって、二カ月に一回の懇談会を開いています。「お茶しませんか」と、介護家族のほか、理事や職員にも呼びかけます。
ことしで三年目、一月で一三何でも学ぼう回目を迎えました。今回の参加者は五人と多くはありませんでしたが、認知症のお姉さんを介護しているKさんが参加してくれました。
Kさんは少しでも自分の時間を持つことの大切さを訴えていました。認知症の家族を介護しつつも、暗いトンネルの中に落ち込まず、いつも明るくふるまうKさんの生き方には、学ぶことが多いです。
全国の共同組織で介護家族との懇談会をやっているところがあれば、ぜひとも交流したいと思います。
(岸本守通信員)
尊厳と権利を守る「ノート」 富山医療生協奥園北支部下新北町班
富山協立病院の青山・看護師長を講師に、「ライフデザインノート」の学習班会を開きました。
「ノート」は、突然病気になって自由に言葉が話せなくなったときのために、自分の思いを書きとめておくもの。どんな心身状態であっても、自分らしく尊厳 ある療養生活や最期を迎えたいという権利を大切にし、それに合った治療や介護のあり方を考えるためのものです。
講演のあと、参加した八人がそれぞれの思いを出しあいました。「これは遺書になるのか」という質問から、「墓の守りをする人がいなくなってきている」と いう不安まで、さまざま。「重いテーマで、時間が足りないね」「でも本当に大切なことだよ」「次は介護の勉強をしたい」など、活発な班会になりました。
(松井弘通信員)
「わぁ、おっきな歯!」 北海道・札幌西・手稲健康友の会
「わぁ、おっきな歯があるよー」と〇歳から四歳までの二一人が、歯の模型を中心にワイワイガヤガヤ。上手に模型の歯をブラッシングしている子も…。
子育て中のお母さんたちを対象に開いた学習会。子どもの歯の特徴、虫歯予防、歯の磨き方などを歯科衛生士さんから学びました。
参加した看護師さんが、日頃子育てに忙しいお母さんたちのために、血圧測定や体脂肪測定などの健康チェックをして、たいへん喜ばれました。
子守り役をかってでた当友の会会長が、「これを機会にぜひ友の会に入会してほしい」とアピール。次代を担う子どもたちの元気な声が響いた学習会でした。
(坂野悠紀子通信員)
税理士招いて相談会 千葉健生病院健康友の会
一月一五日、「あなた払い過ぎていませんか? 税金・保険料・窓口負担」と題して、税理士さんによる講演会と無料相談会を開きました。
三一人が参加し、当日九人(後日さらに三人)の方が相談しました。
税理士さんのお話はとてもわかりやすく、節税のヒントや、後期高齢者医療保険の三割負担の人の払いすぎの注意点など具体的でした。
相談内容もさまざまで、相談者からは「すっきりした」「目の前が明るくなった」などの感想が寄せられました。
相談を担当した二人の税理士さんは、「税金は確定申告だけでなく、相続税など幅広い内容がある。今後も引き続き学習会や相談会をもちましょう」といってくれました。
(伊藤則子通信員)
いまも残る侵略戦争の傷跡 北海道・道東勤医協友の会連合会
当友の会の「九条ネット交流会」が節目の一〇回目を迎えました。今回は、道東勤医協の吉岡猛理事長に講演をしていただきました。
中国東北部を旅する中で出あった、戦争の傷跡を辿る講演。
七三一部隊がさまざまな病原菌の人体実験をおこなった建物のようすや資料、関東軍が満鉄を爆破した柳条湖事件(一九三一年九月一八日)の記念館のようす や資料を、自身で撮った写真をまじえて紹介してくださいました。
日本軍守備隊が平頂山で大量の住民虐殺をおこなった平頂山事件(一九三二年九月一六日)。虐殺されたのは八〇〇人とも三〇〇〇人ともいわれていますが、 虐殺を免れた生存者から直接うかがったというお話も聞かせてくださいました。
いまなお残る傷跡から、侵略戦争の事実と悲惨さを知ることができました。
(亀井武通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気4月号No.234より