沖縄の悲痛語るガイドに感銘
山梨勤労者医療協会
三月中旬、夫と二人で「還暦祝い」と称し、二泊三日で沖縄へ。今回の旅で一番共鳴と感動を受けたのは、現地の観光バスのガイドでした。
沖縄の旅では、いくつもの米軍基地を避けて通れません。ガイドは現地住民の目線で、いかに沖縄県民が戦時下において悲惨な運命を強いられたかを語ってく れました。今なお基地の存在に苦しめられ、地域の仲間同士でいがみあいが繰り返されている現実の悲痛さも…。
「ひめゆり平和祈念資料館」を見学。大きな祈念碑の脇に、軍隊を守るため防空壕から強制的に追い出され、そのほとんどの住民が悲惨な死をとげた真実を訴えるかのように、小さな碑が建てられていました。
ガイドの口からは「本来ガイドしてはならない」はずの本音の部分がたびたび覗かれ、観光スポットとは対照的な沖縄の苦悩を知る機会となりました。
熱帯植物園の頭上では、戦闘機が数分おきに轟音をまき散らしながら低空飛行。今もそんな環境の中で、本土からの観光客を迎えてガイドにいそしんでいるこ とでしょう。いつまでも現役で活躍してほしいと思います。
(穴水美代子)
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いつでも元気6月号No.224より
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