仲間たちがいて
車イス清掃の輪広がる 北海道・札幌西・手稲健康友の会
二〇〇三年からボランティアで車イスの清掃を始めました。月一度病棟を回ります。
今回はお隣の地域の友の会も車イス清掃を始めたいと三人参加。私たちはちょっと先輩顔で「ステップは歯ブラシでこすります。虫ゴムの取替え、空気入れは 男性陣、輪にからまった髪の毛はナットを外して除く」など説明をしながら作業し、車輪のステンレスを磨き上げると、車イスはピカピカに。
「新人」さんたちは清掃前後の写真を比べていました。少しでも気持ちよく入院生活を―との思いで始めたボランティアの輪が広がっています。
(坂野悠紀子通信員/写真・佐々木明美)
オレンジリングをもらって 東京・健和友の会
二月一五日、認知症サポーターの養成講座に参加。オレンジリングをもらいました。
九五歳で他界した義母のことも思い出しました。日付がわからなくなったり、散歩に出かけ、迷子になったことなど。
特に三郷市の高齢化率は、一八・五八%で県内でも高齢化の進行が速いといわれています。認知症の方への対応の良い例、悪い例、自尊心を傷つけず、ゆっく り話しかけることなどを学び、安心して暮らせる地域づくりに友の会の役割を、と決意を固めています。
(弓正幸通信員)
まちなか温泉で健康相談会 山形・本間病院友の会
当友の会では、まちなか温泉で毎月「定時・定点」の健康診断活動をおこなっています。
温泉がサービスデーにしている毎月一〇日、午前一〇時から一時間半くらいで、この日も二〇人程が看護師の血圧測定、体脂肪測定を受けました。
常連もいて、毎月の測定で体調管理をしている人や、「肥満解消」はどうすれば? などの相談を受けます。ここから新しく友の会の会員になる人もいます。
(渡部英男通信員)
水俣病大検診が話題に 千葉・船橋二和病院健康友の会
一一月二四日、『元気』を読む会で、新しい読者のAさんが、一二月号の水俣病大検診の記事をみて、「一〇年前から、ノーモアミナマタ国賠訴訟原告団を応援している」と五〇年余りにわたる水俣病患者の実態を訴える写真集を見せてくれました。
そして、今回熊本、鹿児島県の不知火海沿岸でおこなった民医連の一〇〇〇人を超える大検診に感動したという感想文も。
検診結果が水俣病の方たちの救済につながれ、と思いを深めました。
(柏木文代通信員)
初めての環境ウオッチング 東京・葛西健康友の会
安心して住み続けられるまちづくりの一環として、バスで葛西の町を巡ってきました。
大気汚染をなくす会の大越さんがガイドです。江戸川は都内でも有数の汚染地域で、住宅地にも汚染が広がっていること、区内の小学生の喘息患者は六年間で三倍にもなっていると聞き本当に驚きました。
葛西のなかでも緑が多いと思っていた清新・臨海町に喘息患者が多いのは高速湾岸線・高速中央環状線が交わるためで、トラックターミナルもあり、大型のディーゼル車が早朝列を成しているとのこと。
車優先でなく人に優しい地域のための課題をたくさん突きつけられました。
(中楯光子通信員)
心を癒す「水彩画」 富山医療生協
「あっ剱岳だ、称名の滝も神通川もあるね」と母親と小学生の会話。杖を持ったお年寄りが「若いころは剱岳に登ったけど、今はこの絵を眺めて昔を思い出しているがやちゃ」と話す。
協立病院待合室の組合員作品掲示板に「水彩画」松村清志氏の作品が一〇点展示されている。診察を終わってほっとして待合室に座ると、懐かしい郷土の風景が飛び込んで来る。
松村さんは二十数年前から描き始めた、描きたい場所に前日に出かけ、宿に泊まって早朝から描くこともあるとのこと。
感想箱には「心安らぐ色づかい。ほんとうに気持ちがあたたかくなった」と。描き手の温和な心が絵に表現されているようです。
(松井弘通信員)
韓国の医療生協と交流 鳥取医療生協国際交流委員会
一二月二~六日、韓国の仁川平和(インチョン・ピョンファ)医療生協から九人の訪問団を受けました。この交流は、〇一年の「鳥取医療生協創立五〇周年」に韓国の医療生協を招待して始まり、昨年の生協病院竣工式にも来ていただくなど、これまで数回の交流をしてきました。
訪問団は新しくなった病院の大きさ、きれいさに感動されていました。歓迎交流会では、若手職員が「しゃんしゃん傘踊り」、組合員が「安来節」など披露、みんなで肩を組み、日韓合同大合唱大会で終えました。
(桑原忠章)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気3月号No.221より