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いつでも元気

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Dr. 小池の国会奮戦記 普天間基地は「無条件撤去」だ 引っ越し先も費用も、アメリカが自分で

 昨年、つかの間の休暇で沖縄に行きました。子どもと遊んでいたら、轟音とともに青い空を黒い影が横切りました。米軍普天間基地の輸送ヘリでした。

新基地反対の市長が誕生

 05年には米軍のヘリが沖縄国際大学に墜落しました。25メートルプールと同じ大きさの巨大な ヘリが、空から降ってくる恐怖はいかほどか。危険な基地は一日も早く撤去しなければならないし、別の地域の住民にこんな苦しみを押しつけることも耐えられ ないという声は当然です。
 昨年11月には県民大会が開かれ、党派をこえて「新基地建設、県内移設反対」の声を上げました。12歳の渡具知武龍君は「鳩山さん、『基地はつくらな い』はとても大事な約束です。約束は必ず守ってください」と訴え、大きな拍手がわきました。そして年明けの名護市長選挙では、新基地建設反対をかかげた稲 嶺進氏が勝利したのです。

日本の総理なのだから

 鳩山首相は口を開けば、「沖縄県民の思いと日米合意。この2つをふまえて決断する」といいますが、両方をふまえたら決断などできません。
 沖縄県民は辺野古の美ら海に、13年間杭1本うたせませんでした。県民が日米合意を拒否していることは明らかです。鳩山首相は日本の総理大臣なのだから、アメリカの意向でなく日本国民の意志にこたえる決断をすべきです。
 この問題でなぜ鳩山政権が迷走するのか。それは「海兵隊基地は抑止力として必要」という立場から抜け出せないからです。
 しかし、海兵隊というのは、海外へのなぐりこみを任務とする軍隊であり、日本防衛の任務はもっていません。ベトナム戦争以来、アメリカの侵略戦争の最前 線には、沖縄から出撃した海兵隊がいました。05年に墜落したヘリも、イラク戦争出撃に向けた訓練中でした。こんなものは「抑止力」ではなく「侵略力」で す。侵略のための軍隊の基地は、沖縄にも日本にも必要ありません。
 しかも、普天間をはじめとする沖縄の基地は、米軍が沖縄の人々から無法に取り上げた土地の上につくられました。土地代も、家賃もいっさい払ってこなかっ たのです。引っ越し費用は自分で払ってもらい、引っ越し先も自分で見つけて、出て行ってもらう。これが一番の解決法です。日本の側で引っ越し先を用意して あげようとするから、どんどん話がこんがらかっていくのです。

9条こそ最高の抑止力

 「抑止力」が必要というのなら、憲法9条こそが、最高の抑止力ではありませんか。この旗を堂々と掲げて、普天間基地の無条件撤去を求めていきましょう。
 戦争から65年もたったのに、いつまでも外国の基地が居座り続けることの異常を問い直そう。今年は日米安保改定50年です。基地も安保もない平和な日本を! 大議論を巻き起こしていきましょう。

いつでも元気 2010.3 No.221