平和を語る人に
反戦僧侶を明泉寺に訪ねて 兵庫・姫路医療生協
「サークルてくてく歴史散策」は毎月、日帰りバスハイクを実施している。九月一一日は岐阜県垂井町へ。
垂井町には一九三七年、出征兵士を見送る道中、在郷軍人に「戦争は罪悪であると同時に人類に対する敵であるからやめた方がよい。戦争は最大の罪悪」と説 き、反戦を貫いた僧侶の竹中彰元さんの明泉寺がある。
彰元帥は、この反戦発言で逮捕、有罪になり、本山の真宗大谷派から懲戒処分に。同時に「布教使」の資格も剥奪された。
その七〇年後の〇七年、真宗大谷派は、「竹中彰元帥復権顕彰大会」を開き、処罰を取り消し、謝罪を表明したという。
参加者五一人、戦前に勇気ある行動をした僧侶に心の中で拍手を送り続けた。ガイドさんは「私も西濃医療生協の組合員」と。嬉しかった。
(岸本守通信員)
被爆医師、平和を語る 東京・立川相互病院
八月一四日、「被爆医師、平和を語る」と題して肥田舜太郎医師の講演会を開き、学生や職員一〇四人が参加しました。
肥田先生は年齢を感じさせないパワフルな話しぶり。被爆直後の広島の情景、手探りで再開した診療所での奮闘、内部被曝の恐ろしさなど、現場で苦闘した医師ならではの生々しい話をしてくれました
また、「国民が困った時、いちばん頼りになる医療機関であってほしい」「戦争をさせない、平和を守る医師であってほしい」と民医連への期待を語ってくれました。
参加者は「肥田先生の強い気持ちに胸を打たれるとともに、原爆の歴史を忘れてはいけないと改めて実感」「これからを生きる人間として医師として、平和に 対して何ができるかをもう一度考えてみたい」などの感想が寄せられました。
(平野裕三)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気12月号No.218より