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いつでも元気

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元気スペシャル 「横断歩道ができてうれしい」 夢マップであかるいまちづくり 神奈川北央医療生協中央支部妻田・妻田東合同班

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段差なども測定

 日生協医療部会が提唱している「夢マップづくり」。どんなまちにしたいかを地図にして、安心して住める、あかるいまちづくりをしようという運動です。
 神奈川北央医療生協県央支部の妻田班と妻田東班では、一年がかりでマップを完成させ、いくつかの夢を実現しました。

交差点に信号と横断歩道を

 昨年六月の国土交通省や厚木警察署への要請行動が実り、ことし一月上旬に設置された歩行者用信号と横断歩道。支部のまちづくり委員会のメンバーと、高齢者や車いすの人が通行しやすいものになっているかどうかの調査をしました。
 妻田地域を走る国道二四六号。一時間に二三〇〇台もの交通量があり、大型トラックもかなりのスピードで往来します。その国道の妻田交差点には横断歩道橋 はありますが、横断歩道がありませんでした。階段の上り下りが困難な高齢者をはじめ、車いすや自転車に乗った人は危険をおかして三二メートルの道幅の国道 を渡っていました。
 「車いすの人が困っていたので、押してあげたことがあります。それも一回や二回ではありません。なんとしても横断歩道をつけてもらいたいと思いました」 と妻田班の班長の比嘉美智子さん(67歳)。調査では高橋成男さん(75歳)が試乗する車いすを押します。高橋さんは車いすで自走もしてみました。
 「車で右折するときも心配でしたから、歩行者はもっと大変ですよね」と理事の平舘律子さん(54歳)。自転車に乗った女性の「ここに信号と横断歩道がで きて本当にうれしい」ということばににっこり。
 調査の結果、車いすの人が自走の場合、急いで渡っても渡りきる数メートル前に信号が点滅してしまうことや、歩道の縁石が高く、スムーズに横断歩道にいけないことなどがわかりました。

マップをつくるなかで

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妻田地域の夢マップ

 妻田合同班は〇二年二月に学習会を開き、街並みチェックと夢マップ実現にむけてのとりくみを開始。三月か ら五月の間に合計四回、街並みチェックをしました。車いすに試乗し、カメラ、地図をもって歩道・公園・公共施設などの危険個所や改善が必要と思われるとこ ろをどんどん地図に書き込み、写真にとります。
 「歩道のでこぼこが多かったり、自転車とすれちがえないくらい道幅がせまかったり…。高齢者や障害をもつ人には本当にやさしくないなと実感しました」と 古米雅志さん(67歳)。合同班は〇二年八月から一二月までコツコツと街並みマップをつくり、昨年二月に夢マップを完成させました。
 夢マップづくりにとりくむなかで、地域の人たちの蕫循環ミニバスがほしい﨟とか蕫気楽に集えるたまり場がほしい﨟という要求が聞こえてきたといいます。

ミニバスは市民の切実なねがい

 市民運動のなかから「ミニバスを走らせる会」ができ、妻田合同班も会とともに運動をすすめてきました。今年度はじめて一千万円の予算がつきました。
 「昨年春、市の担当者と懇談し、高齢者や障害者の足の確保、交通不便地域の解消などを訴え、夏には一一〇〇筆の署名を提出しました」と西田勢津子さん(60歳)。
 秋に市長から「専門家や業者や市民で委員会をつくり、調査・検討を行なう。その結果を待ちたい」という返事がありました。
 「委員会メンバーも公表されず、予算の内容も不明ですが、市民の要求が強く、関心も高まっています。是非、運行を実現してほしい」と西田さん。

たまり場もできて

 たまり場として昨秋オープンした「それいゆ妻田」。医療生協の組合員や新日本婦人の会の会員など地域の有志が一軒家を買いとり、運営。一階は喫茶店、二階はフリースペース。会議をしたり太極拳やちぎり絵に使ったり…。三階は新婦人が洋裁教室に使用。ミシンが並びます。
 「いずれここを居宅介護支援センターにしたくて」と布川幸子さん(57歳)。夢マップがさらに充実しそうです。 
文・斉藤千穂記者/写真・尾辻弥寿雄

いつでも元気 2004.4 No.150