元気スペシャル 大規模デモで直接選挙を要求 バスラ、バグダッドで数万人、サマワでも2千人が
イラクで、直接選挙と米軍撤退を要求するデモが続いています。
CPA(暫定行政当局=米英占領当局)とイラク統治評議会は、五月末までに暫定議会を選出し、六月末までに暫定政府をつくるとしています。ブッシュ米大統領はその後も米軍を駐留させる構えです。
「CPAが任命した統治評議会はイラク国民の代表ではない」という声が根強いなか、シーア派の最高指導者アリ・シスタニ師は一月一一日に宗教令を出し、次のように明言しました。
「暫定議会樹立のための理想的方法は直接選挙である。それは数カ月の準備期間で実施可能であり、かなりの程度の信頼性と透明性をもつことができると多数 の専門家が認めている」「任命によってつくられる議会は正当性を欠き、イラク国民の意思を代表しない」
スンニ派指導者も「選挙だけが解決策」と表明。その後、一五日バスラ、一九日バクダッドで数万人、自衛隊が駐屯するサマワでも二〇日に二千人など、主権回復を求めるデモが連日広がっています。
占領軍のいすわりはイラク国民の憤りをたかめるばかりです。
いつでも元気 2004.3 No.149
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