MIN-IREN憲法Caféシリーズ [憲法Café]を掲載しています
このところ、「改憲(カイケン)」という言葉がメディアをにぎわせています。
今年7月の参議院選挙で、改憲勢力(今の日本国憲法を変えようと主張している政党・政治家)が、3分の2の議席を得たからです。なぜ「3分の2」か?それは憲法を変えることのできる条件だからです。
日本国憲法第96条(改正の手続、その公布)
『この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする』
ところで、参議院選挙後のマスコミ各社の世論調査では、どの調査も、「憲法改正に反対」の国民が50%前後で、「改正に賛成」を大きく上回っています。
『信濃毎日新聞』の長野県民世論調査(8月9日)では、参議院選挙で改憲勢力が3分の2を超えたことで「『改憲が支持された』とは思わない」とする人が72%にのぼり、特に「憲法9条改正反対」が60.3%に及んでいます。事実、選挙中に安倍首相や政権与党の人たちは、「憲法をどう変えるか」についてはまったく語りませんでした。
安倍首相は、前々から、自分が総理大臣であるうちに憲法を改正することを公言しています。選挙中に何も語らなかった首相は、選挙直後の記者会見でこう言いました。
「いかにわが党の案(自民党改憲案)をベースにしながら3分の2を構築していくか。これがまさに政治の技術です」
国民の過半数は憲法を変えなくていいと考えているのに、改憲勢力は「3分の2」をチャンスとして本格的に改憲に着手……。
こんなご時世で、私たちも、「なぜ改憲なの?」「憲法のどこをどう変えるの?」「憲法が変わったらどうなるの?」など、あらためて考え語りあってみましょう。
題して「民医連憲法カフェ」。テーマを決めて、シリーズで考えます。
下記に既報の憲法Caféを掲載していきます。
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