学び続ける大切さ
20周年の院内例会 兵庫・姫路医療生協
酒害に苦悩する患者さんに断酒と回復への支援を続けてきた共立病院の院内例会は、1996年6月の第1回開催から今年で20年となりました。6月8日に20周年記念例会が開催され、西村哲範院長による記念講演がありました。
西村院長は印象深かったエピソードを紹介しながら20年を振り返り、「医者はアルコール依存症には無力です。依存症を克服するためには断酒会に『つながること』、断酒会への参加と1日断酒を『続けること』、心をともにする『仲間をつくること』の3つが大事です。断酒は1人ではできないもの。仲間とつながり心の傷を癒やすことによって、回復に向かうのです」と話しました。
また西村院長は「長きにわたり継続できたのは、関係各位の協力のおかげ」と感謝を述べ、共立病院の財産の1つとなった院内例会を今後も続けていきたいと抱負を語りました。
(藤木祐弥)
「骨粗鬆症」テーマに講演 東京・柳原診療所
7月12日、当診療所恒例の「健康教室」を開催し、足立健康友の会員さんや患者さんなど56人が参加しました。今回の講師は柳原リハビリテーション病院の野水眞院長で、骨粗鬆症をテーマに講演しました。整形外科医でもある野水医師の軽妙な語り口に、参加者も真剣な眼差しでうなずいていました。
講演では骨粗鬆症のメカニズムから診断方法、治療法、治療薬の選び方と副作用などの基本的なことについて分かりやすく解説。WHOの「FRAX」というインターネットサイトでは、年齢、身長、体重などの基本項目を入力するだけで、骨粗鬆症の可能性を調べることができることも教えてくれました。参加者からは「早速家に帰ったら調べてみたい」との声も。質問も多数出され活気に溢れた講演会となりました。
(髙橋俊敬通信員)
トークセッションで深める 岡山・林友の会
6月27日、林病院で「認知症になっても安心して地域で暮らせるために」と題した企画を開催し、友の会員など76人が参加しました。
メーン企画はドキュメンタリー映画 「徘徊」の上映。実行委員会で試写をした時には、「淡々としていて、映画として何を伝えたいのか分かりづらい」と厳しい意見も出ましたが、何度も話し合い、上映することに。
当日、映画は途中で何度も笑いが起こるほど好評で、介護体験者や地域の民生委員などによるトークセッションもみなさん熱心に聞いてくれて理解を深めました。「認知症に対する地域の関心に応えたい」「林病院の認知症医療について知ってもらいたい」という思いで企画しましたが、実行委員会の議論が実を結び、とても良い企画になりました。
(池橋陽子)
いつでも元気 2016.10 No.300