福井/光陽生協クリニック あたたかいクリニックで安心の地域包括ケアをめざして
光陽生協クリニックは1978年に前身の光陽診療所として誕生しました。光陽診療所の誕生によって全ての都道府県に民医連事業所が存在するようになったメモリアルな事業所です。
県内で初めての訪問看護・患者会・組合員活動を通して、患者・地域の信頼を得て1985年に病院化し、2005年に病診分離を行って現在の光陽生協クリニックと光陽生協病院になりました。
あたたかいクリニック
当クリニックは地域に根ざし、地域住民の要求に応えながら歩んできました。「虹の箱」や会議の場などで出されたさまざまなご意見から、期待の大きさを実感しています。いただいたご意見などを参考に、安心・満足の医療を追求しています。
当クリニックには来院患者にとって、何ができるのか、何がよいのかを親身になって考える風土があります。困難な患者には、さらにきめ細やかな対応をしています。
地域の組合員の中には、このようなクリニックに共感してボランティアとして貢献してくださる方もいます。笑顔で親切な館内案内はもとより、診察を待っている間には患者と和やかな会話が交わされています。人と人との関わりから待合室はあたたかい雰囲気になっています。
無料低額診療
2014年4月から無料低額診療事業(以下無低診)を開始しました。準備段階では職員から「これで困難な患者さんにさらに対応できる」といった“確かな人権感覚”をもった意見が多く出されました。気になる患者に無低診を適用することで、中断などがなくなり、医療費の心配なく医療の提供ができています。患者と職員が安心できる事業となっています。
最近では、自治体からの紹介、患者からの紹介、ホームページをみてなど、相談件数・相談経路が増えています。地域で新しい期待を背負った分野です。
地域包括ケアの中で
光陽地区は人口約25万人の福井市西部に位置し、比較的高齢化が進んだ地域です。福井民医連は福井市西部においてもさまざまな医療・介護サービスを提供できる事業所がたくさんあります。その中で当クリニックは主治医機能を発揮して事業所間の医療・介護サービスを円滑につなぐ分野で大きな役割を果たしています。患者が中心の地域包括ケアの充実にむけて奮闘しています。
昨年、力を入れた無料送迎バス事業は、患者件数で2倍・延べ利用数で4倍に増加しました。利用される方々からは安心して受診できると満足の声をいただいています。
これからも地域包括ケアに積極的に参画して、安心して住み続けられるまちづくりを進めていきます。
(光陽生協クリニック 事務長 田嶋 清孝)