今月の「いいね!」
当友の会ボランティア委員会は、柳原リハビリテーション病院に入院・通院している患者さんを対象に、「マージャンで頭と指を動かそう」と、ほぼ毎週のようにマージャン会をおこなっています。
リハ体操をおこなっている理学療法室のかたわらで、「ジャラジャラ」と牌をまぜる音が響きます。あまりに真剣になりすぎて、顔も空気もピリピリモード に…。そんなときは、ボランティアが冗談を言ってみんなを笑わせたり、退院した共通の友人の近況を教えあったりして、場を和ませます。
「この会は飲まない、かけない、まじめな会なんだよ」と、参加者のひとりが笑顔で教えてくれました。
(大井民江通信員)
無低診について懇談 山口民医連
四月二四日、山口民医連は山陽小野田市議会議員(民生福祉常任委員)と、無料低額診療事業について懇談しました。七人の委員全員と、当連合会の一八人が参加しました。
委員からは「歴史がある制度なのに市民の認知度も低く、実施している医療機関も少ないのはなぜか」「三割の自己負担分が病院からの持ち出しになる。固定 資産税減免以上の特別なメリットがないと、他の医療機関や保険薬局は申請しないのではないか」などの質問や意見が出されました。
これに対し、当連合会は「いのちを守ることを何よりも優先する立場から、事業を継続している。昨年は一〇〇万円程度の持ち出しだった」と説明し、事業の 利用者に対して保険薬局での薬代助成もおこなっている自治体の状況を紹介しました。
(加藤孝明)
シンポジウムで発言 静岡・浜松佐藤町診療所
四月二六日、浜松労政会館で「医療、介護、暮らしのシンポジウム」が開かれました。
パネリストとして当診療所長の矢部洋医師が参加。医療をめぐる情勢と、外来で出あった糖尿病の患者さんについて報告しました。長距離ドライバーのAさん は、四月からの高速道路料金の値上げで、経費削減のために国道を走ることが増え、運転時間が増えて睡眠時間にも影響しているとのこと。「眠気を覚ますため にガムやするめをかみ、タバコを吸ってまぎらわしている」といいます。
貧困と格差の実態も深刻です。浜松市の生活保護受給率は政令指定都市の中でも最低(〇・九四%)で、申請を受理しない水際作戦が背景にあることも報告されました。
(坂本宏美)
獄中メモは問う 北海道・道東勤医協友の会連合会
友の会も運営に携わっている釧路革新懇四月例会で、「北海道新聞」夕刊に「獄中メモは問う~北海道綴方連盟事件」を連載している佐竹直子記者を招きました。
佐竹記者は、戦時下に治安維持法の弾圧を受けた教師の獄中メモを偶然見つけ、遺族や当時の教え子、同僚の家族などに取材。貴重な手紙や関係者からの証言を掘り起こし、連載を続けています。
素直な感性で、ありのままに綴った文章や描いた図画が「資本主義の矛盾を自覚させ、階級意識を醸成した」とされるおそろしさは、秘密保護法が強行された 今日、戦時中の事件だと片付けられません。今こそ一人ひとりが声をあげなければならないときです。
(亀井武通信員/写真・高橋滋)
いつでも元気7月号No.273より