平和をつくる人たち
反核・平和自転車リレー 北海道・道東勤医協
釧路では一五回目の反核・平和自転車リレーを七月一一日におこないました。「緑の大地は緑のままに」がスローガン。
沖縄医療生協労組(一一人)をはじめ、札幌や旭川から来た人、医師や職員、日帰り飛び入りなどの参加者一〇〇人以上で釧路協立病院までの二六ステージ一 五〇㎞を「核兵器廃絶」ペタルに込めて踏み刻みました。
矢臼別演習場のど真ん中に住んでいた故・川瀬氾二さんの、自衛隊は憲法違反の思いを聞かせてもらったり、介護施設の入所者さんの歓迎を受けるなど、要所 要所で、友の会や地域の温かい差入れ、もてなしに元気をもらいながらゴールの協立病院へ。職員や入院患者さんに迎えられて全員無事到着しました。
(佐々木孝雄)
平和のたすき自転車でつなぐ 長野県民医連
六月一三~一四日「二〇〇九信州反核平和自転車リレー」をおこないました。平和への願いとメッセージをアピールしようと県民医連の若手職員がはじめ、今年で三年目を迎えました。
参加者は、揃いの黄色いTシャツで、長野から上田、松本、塩尻、諏訪、上伊那の各民医連事業所を経由し、ゴールの飯田・健和会病院を目指しました。
協力者は年々増え、炊き出しを手伝ったり、ほんのちょっぴり一緒に自転車をこいだり、できることで自分も参加しようと、今年は裏方も含め、のべ四〇〇人が関わりました。
各院所で熱烈に歓迎されて、自転車隊は驚きと感動の連続。初参加の若手職員は「来年もぜひ参加したい」と日焼けした顔をほころばせていました。
(新村紘士通信員/写真・宮崎英章)
平和のためにガンバラネバ! ヘルスコープおおさか
毎年、平和行進に向けてとりくんでいる平和行進前夜祭。 ことしは新聞記者として世界中を飛び回り、憲法九条を守る運動でも活躍中の伊藤千尋さんの講演会を企画しました。
原爆の映画をつくったアメリカの高校生、平和を訴えるために世界中を旅する被爆三世の少女、平和憲法を実践している国コスタリカの人々など…。聞けば聞 くほど私たち日本人がかなり限られた範囲でしか世界を見ていないことを思い知らされ、また平和のために「ガンバラネバ」と思わせるお話でした。
最後は金谷理事長が「伊藤さんにもらった元気をさらに地域に」と呼びかけました。
私たちヘルスコープおおさかは、国際署名二万筆、年間通して平和運動を元気にやり、世界平和に貢献する予定です。
(粟田三樹夫)
戦没画学生の「祈りの絵」を 山形・酒田健康生協
長野県上田市の「無言館」収蔵の戦没画学生の作品「祈りの絵展」が庄内で開かれました。
これに当生協が三〇周年文化事業協賛の位置づけをし、無言館館長さんの記念講演と展示に大型バスで参加、人生を戦争で断ち切られた画学生の遺作を鑑賞しました。
出征前に描いた家族、恋人、故郷の絵…「必ず生きて帰ってこの絵を仕上げる」といって帰らなかった命、未完の絵からは「生きて帰りたい」「家族を思う気 持ち」、いいようのない不思議な感情と感動が伝わってきました。
私は団塊世代で、戦争を知りませんが、戦争の理不尽さやむごさは知っています。
二度と愚かな戦争を繰り返さないための平和憲法を守る義務、そして多くの犠牲で築かれた今を壊さないための努力をしていかねばと、無言で語りかけてくれた「祈りの絵」展でした。
(高橋範子通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気10月号No.216より