無料・低額診療事業を開始!
兵庫・尼崎医療生協
社会福祉法にもとづき、生活に困っている方に、医療費の減額または免除をする「無料・低額診療事業」を三月一日から一病院、八診療所、二歯科で始めています。
「いのちの平等」を掲げる当法人は「差額室料」をとらずにきました。派遣切り、雇い止めや倒産、廃業…去年秋以降、市民の暮らしは深刻ですが、尼崎市で は、その前から、世帯全員が非課税の割合が高く、国保料の滞納世帯も四割を超え、生活保護率も高く、ホームレスが多くいます。
事業開始に先立ち、「『安心と助け合いのまちづくり』は私たちだけではできない」と、他団体との協議や職員の意志一致をはかるとりくみも重ねました。
昨年夏から兵庫県担当部局に相談を始めましたが、「厚労省が『抑制』方針だから」と届出書類がもらえず、小池晃参院議員の「無料低額診療事業の充実に関 する質問趣意書」への答弁書が出てから、届出相談がはじまり、実施直前で受理されました。
(粕川実則通信員)
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いつでも元気5月号No.211より