学んで平和
自然エネは平和への道 岡山医療生協芥子山支部
1月12日、岡山医療生協の『新春のつどい』を500余人で開きました。講演は未来バンク事業組合の田中優理事長で「自然エネルギーは平和への道」。
派遣村の話に始まり、300万円の資金から未来バンクを始めたエピソードも。地球温暖化が科学者の予見を上回る速度で進んでおり、あと10年間が勝負で それを過ぎると取り返しがつかないこと。実際に現地に行って確認した話やヨーロッパは対応が国をあげて進んでいるが、日本では意識が低く、日本のCO2排 出の八割をたった200の大会社で占めている。電気代の成り立ちを変えれば4分の1は減る。ほかに風力・太陽・小規模水力発電にとりくめばCO2の削減目 標は達成可能、という話に目からウロコでした。
大銀行の預金でアメリカの国債が買われてイラク戦争に使われているとの話にもびっくりしました。
(湯原明慧通信員)
入院患者さんの戦争体験 石川・城北病院
介護療養病棟で、平和をテーマにしたレクリエーション療法を企画しました。入院患者様のほとんどは戦争体験者。最近の記憶があいまいでも、戦争のことは鮮明です。話題はフィリピン。当時現地人約100万人、日本軍約50万人が死亡。
開戦直後、Aさんは、自転車の「銀輪部隊」で有名な部隊でマニラ戦線に派遣されました。マニラを放棄した米比軍はバターン半島の要塞で降伏。日本軍は捕 虜7万人余りを炎天下100キロ先の収容所まで歩かせ途中で1万人余が死亡、「死の行進」と呼ばれました。
16歳で派遣されたBさんは、航空機の修理に従事。レイテ沖海戦で日本軍が負け、敗走。400人がミンダナオ島を1カ月かけて歩いたが、生きのびたのは 150人。病気の兵士は毒を飲まされたり、手りゅう弾で自殺したそうです。
今後も患者様の体験から、平和の大切さを確認していきたいです。
(原 和人)
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いつでも元気4月号No.210より