社会に発信
原爆訴訟、全員勝った 千葉健生病院健康友の会
一〇月一四日、原爆症認定集団訴訟の第一次の判決が千葉地裁でありました。被爆者や支援者一四〇人が見守る中「全員勝訴」の旗が飛び出してきました。
原告四人全員の病気が被爆に起因すると認められたのです。「うれしい!」なりやまぬ拍手と涙、五年半にわたるたたかいの勝利をかみしめ合いました。
原告の二人は、新基準ですでに認定されており、残り二人の原告は肝硬変、脳梗塞後遺症などの病名で、認定が心配されていました。原告の高田さんは「今ま でがんばってきてよかった、力強い支援があってこそ」と語りました。
全国でたたかわれている原爆症認定集団訴訟はこれで一二連勝。厚労省は認定基準の再認定に着手し、訴訟を全面解決してほしい。支援の輪をもっと広げていきたいです。
(伊藤則子通信員/写真・高橋孝治)
温暖化防止学習会ひらく 長野医療生協
一〇月二四日、当生協環境問題委員会の企画で、長野県政出前講座「地球温暖化の現状と対策」をひらき、組合員、職員、二七人が参加しました。
講師の長野県環境政策課、近藤浩氏は、氷河が溶けた影響で南太平洋のツバル諸島が海に沈みかけているようすを紹介。日本で身近に感じられなくても、地球 では確実に影響が現れていることを示し、私たち日ごろの暮らし方、エネルギーの使い方を見直すことが大事だと述べました。
その上で、エコバックの活用、エコドライブ、地産地消を心がけるなど、温室効果ガスの排出削減に向けた行動を呼びかけました。
s参加者は「これまで温暖化を他人事のように考えていたが、問題がいかに深刻かがわかりました。できることを実践したい」などと語っていました。
(新村紘士通信員)
介護改善署名に大反響 岡山中央福祉会友の会
一〇月二日、おかやまコープ西大寺店前で、「介護保険制度の改善・見直しを求める」署名にとりくみました。全日本民医連の「介護ウエーブ」に呼応したもの。
着ぐるみに身をつつんだ青年職員など、職員二二人が参加しました。「介護保険料が高くてエラい負担じゃ」「介護職員さんの給与も、せめて世間並みにせん と」などの声が寄せられ、二時間足らずでなんと二八六筆。 岡山中央福祉会では「介護ウエーブ推進委員会」を立ち上げ、現在まで三〇〇〇筆、うち友の会も 九〇〇筆の署名を集めています。
(國塩聖和通信員)
医師・看護・介護のウエーブ 千葉・船橋二和病院健康友の会
一〇月一〇日、千葉民医連の病院、診療所の医師、看護師、介護職員らによる「怒りのスリーウエーブ集会」がありました。友の会も呼びかけに応じ、二三〇人余が参加した会場は熱気に溢れました。
千葉勤医協理事長の石川広己医師が学習講演。県立東金病院の縮小、銚子市立病院の突然の閉鎖宣言など千葉の医療崩壊、老・病者が病院から追い出される実態を、ビデオを使い解説しました。
看護師は人手が足りず長時間過酷な勤務を強いられ、恋もできない、介護職員は安い報酬で家庭も持てないなどの叫びを、パラソルまわしや賛歌などで訴え。会場からは共感の拍手が何度も起きました。
私たち友の会も大いに波立たなくては、近づく総選挙に、私たちの一票で、私たちの命をおびやかす医療政策しかない政府・議員もろとも変えなければ、と強く感じました。
(柏木文代通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気1月号No.207より