安心して住み続けたい
老いても輝くまちに 大阪・医療生協かわち野
オレンジリングを腕に |
「二〇二五年には六五歳以上の一〇人に一人が認知症になる」キャラバンメイトから、この言葉を聞いたときに認知症サポーターを組合員にすすめてよかったと思いました。
当医療生協では今年度「認知症サポーター養成講座」が大盛況です。大阪府が認知症キャラバンメイトの養成を中断する中、東大阪市の高齢介護課と協力して 認知症サポーターの養成を喚起しています。認知症サポーターは全国で五二万人、東大阪では一四〇〇人です(六月末)。
市から派遣されるキャラバンメイトによる九〇分の講義は、組合員の要求にぴったりです。そして、受講後に渡されるオレンジリングは、地域での見守り活動 の「力水」。一〇月末には一二カ所で二〇〇人のサポーターが誕生する予定です。
これまで活躍され、ご苦労なさった高齢者が、いつまでも輝いて生活できるまちづくりのために組合員もがんばります。
(吉田満通信員)
ママたちの熱意伝わる 京都・西京健康友の会
九月一八日、かみの診療所主催で「赤ちゃんの食事について」の医療懇談会を開きました。参加したママさんは二一人。友の会と診療所のスタッフ一〇人で保育にあたりました。
みつばち保育園の調理師さんが話しました。参加者の感想文には「一つ一つの食材の味を大事にして手づかみで食べることを楽しませてやるのが大事だと思っ た。今日からは、散らかしてもいいので、食べたいように食べさせてやろうと思います」「私のあせりが、子どもに伝わっていたのかも。『汚したらいやだな』 とか『なんで食べないの』って思っていましたが、楽しんで進めていこうという気持ちに変わりました」「親が楽だからと思っていると子どもが成長してから困 るんだと気づいた」や、「同じ月齢の子どもと触れ合えてよかった」、また「予防接種の話なども聴けてよかった」などもあり、友の会・スタッフも元気をもら いました。
(藤井貞子通信員)
特定健診とりくんでます 北海道・きずな健康友の会
当友の会では、弱かった昨年の健診活動を反省し、二月の『元気』読者会を皮切りに、特定健診の学習会を三回おこない、六月からはじまる特定健診にのぞみました。国保加入者を対象に目標を一五人に決めました。
学習会で出た意見を参考に、チラシをつくりました。受診をすすめるたびに新しいことがわかり、三回作り直しました。函館市は国保加入者は無料ですが、て いねいに説明しなければ受診につながりません。対象者をあげて呼びかけ、九月二七日現在、二八人が受けました。後期高齢者と生保受給者には受診票が届かな いので、市役所と保健所に手配してもらう手伝いもしました。受診後、結果に安心した人、歩き出した人、二次健診を受ける人、健康への関心が高まっていま す。
手間のかかるとりくみですが、この手間暇が、足腰の強い組織作りにつながっています。健診を機に友の会の入会や、後期高齢者医療制度廃止の署名が増え、『元気』読者も生まれています。
(大田夏美)
高齢者の医療と介護シンポ 宮城・大崎健康福祉友の会古川支部
九月六日、大崎社保協主催のシンポジウムに参加しました。テーマは「高齢者の医療と介護を考える」。久しぶりに中味の濃い集会に胸が熱くなりました。
三人のシンポジストが、現状を報告。古川民主病院の社会福祉士は後期高齢者制度や療養病床削減で、高齢者いじめがおこなわれている実態を。特養施設の施 設長は、介護報酬が低いため職員の昇給もできず、生活できないと転職していく話などを。
脳梗塞で倒れた義母を九年間介護したというお嫁さんも話しました。入院、自宅療養の繰り返しで、介護者本人も腰を悪くして入院、東京で働いていた息子に 来てもらったり親戚の応援も受けて介護したそうです。施設も利用されていますが、施設探しにも苦労し「こんな苦労や、こんな経験は私だけでたくさん。社会 保障の充実が必要です」と声をつまらせました。
参加者四〇人は、「総選挙では高齢者の医療と介護に力を入れるところに投票しなきゃ」と話し合いました。
(氏家洋子)
無料健康相談ごったがえす 宮城・中新田民主診療所
九月一〇日、今年五回目の花楽市(商店会主催)が開かれ、保健推進委員、友の会役員の協力で「無料青空健康相談会」を実施しました。二時間で三七人が立ち寄り、健康チェックに一喜一憂、異常者には早めの受診をすすめました。
役員は「無料相談会」のチラシ配りと後期高齢者医療制度廃止の署名を呼びかけました。
住民バス待合室で絵手紙展示や、環境改善、「マイはし入れ」づくりも開催(くらしの研究会)。地球温暖化を考える女性たち二五人が趣味と実益を兼ねて熱心に挑戦していました。
なお、私たちのとりくみは定着し、実行委員会発行のチラシの真ん中に「特別健康相談会」と掲載されるほど。
毎月一〇日に開くことになりますので職員、友の会保健活動部で体制をととのえ、町民、地域住民の健康づくりに役立てていきます。
(菅原博志通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気12月号No.206より