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ニュース・プレスリリース

Dr.小池の国会奮戦記 アフリカでも平和求める人びとが チュニジア訪問で新たな勇気と展望わく

 7月29日からの6日間、北アフリカのイスラム国、チュニジアを訪問。政権党である立憲民主連合(RCD)の第5回大会に招待されたのです。

紀元前にタイムスリップ?

 成田からパリまで12時間。飛行機を乗り換えて3時間でチュニジアの首都チュニスに到着しました。到着時の気温は29度。日差しの強さは痛いほどでしたが、日陰に入るとぐんと涼しく感じます。
 地中海に境目なく溶けこんでいくような、雲一つない青空の下、世界各国の人びとと交流を深めました。
 チュニジアという国は、かつては「カルタゴ」と呼ばれ、武将ハンニバルが象の部隊を引き連れてアルプスを越え、ローマ帝国に攻め入ったことで有名です。 しかしその後ローマ帝国の反撃を受け滅亡。ローマはカルタゴの街に火を放って焼き尽くし、復活を許さないため土で埋め、その上に塩までまいたそうです。
 カルタゴの遺跡は、ローマ支配時代の遺跡のその下から発掘されたものです。ローマに焼かれた時の黒こげになった跡まで残っていて、紀元前の世界にタイムスリップするような不思議な気持ちになりました。

「地中海連合」の要の役割

 地理的に、ヨーロッパとアフリカの交差点に位置するチュニジアは、キリスト教とイスラム教の文明の交差点でもあり、歴史の激流にほんろうされていきま す。イスラムの西方進出の拠点としての長い歴史を経て、フランスの植民地となり、第2次大戦後に独立。そして今は独自の立場で外交にとりくんでいます。
 この7月にはヨーロッパ、中東、アフリカの国々が、地域の平和と発展を求める「地中海連合」を結成しましたが、チュニジアはそのかなめの役割を担おうとしています。
 RCDの大会には世界各国、とくにアフリカから多くの代表が参加していました。ブルキナファソ、コートジボアール、セイシェル、セネガル…。どこにある のか、すぐには思い浮かばないような国々にも、友人がたくさんできました。

固い握手をかわしあって

 驚いたのは、ひとくちに「アフリカ」といっても、肌の色も顔つきも、民族衣装も千差万別だということ。どこでも女性が元気で、目の覚めるような色彩の民 族衣装を着てアフリカの政治と経済の発展を語り合っていました。チュニジアでも、国会議員や党役員における女性の割合を25%にする目標を達成し、30% をめざしています。見習わなければ。
 あるアフリカの国からの参加者は私たちの持っていったパンフレットを読んで、「日本のような国に、自分たちと同じことを考え、めざしている政党があるこ とを知りうれしい」と声をかけてきました。お互いの国の政治状況を語り合い、別れる際には「大義あるたたかいは常に正しい」と固い握手をかわしました。
 遠いアフリカの地でも平和と進歩を求める人びとが、いま、この瞬間もたたかっている。そう思うと、勇気も展望もわいてくるのです。


■こいけ・あきら 1987年東北大卒業後、東京民医連で小豆沢病院、代々木病院などに勤務。内科医。1996~2004年全日本民医連理事、1998年から参議院議員。

いつでも元気 2008.10 No.204