原水禁参加きっかけに被爆者健診はじめる
東京・立川相互病院
六月二二日、被爆者健診をおこないました。〇七年の原水爆禁止世界大会に参加したメンバーで、毎月学習会や交流会を続けるなかで被爆者のお話を聞く機会があり、被爆者健診をやってほしい、との声が寄せられたことがきっかけです。
何度も論議をし、ふれあいクリニック検診室の協力も得て、被爆者健診の実現となりました。当日は三〇人が健診を受けました。一年目研修医も参加し、医師 九人、医学生二人ふくむ五七人の職員がボランティアに。初のとりくみだったため、健診にみえた方一人ひとりに職員がつき、案内をかねながら、被爆の状況な どを聞きとりました。
「他の病院で被爆者健診をしたいと医師に伝えたら、『こんなにたくさんの検査、めんどうだからできない』と断られたことがあり、それ以来健診は受けてい なかった。今回は日曜日で、家からも近かったので来た」という方もいました。
診察した六年目の医師は「通常の診療とは違い、ゆっくりと患者さんのお話や思いを聞け、患者さんに感謝されたことが印象的でした。また次回もお手伝いしたい」と。
終了後の交流で、「こんなに丁寧に診てもらったのは初めて。今後も引き続き健診してほしい」という声が。研修医や若手歯科医師が「地域のみなさんととも に歩む病院。ぜひ今後も利用してください」と訴え、会場が沸きました。これからも運動として被爆者健診を続ける必要性を感じました。
(竹野伸子)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気9月号No.203より