平「後期医療」廃止まで
怒りの姨捨山一揆 長野医療生協
六月八日、千曲市の姨捨山で、「後期高齢者医療制度の早期廃止」を求める集会を開き、約三五〇人が集まりました。
「田毎の月」で全国に知られる姨捨山には「昔、六〇歳になったらお年寄りをこの山に捨てるよう命じた殿様が、お年寄りから授かった知恵で、国難を逃れた ことから、お年寄りの大切さに気づき、お年寄りを捨てることをやめた」という伝説があります。そこから「怒りの姨捨山一揆」と銘打ったこの集会には、多く の取材が入りました。
地元、長楽寺の住職、佐野昇純さんは姨捨山伝説にちなみ、「知恵を授けてくれた、お年寄りを大切にしなければならない。安心して暮らせる制度を作りま しょう」と話しました。参加者全員で勝ちどきをあげ、後期高齢者医療制度廃止を唱和しました。
(新村紘士通信員)
光と闇 千葉・船橋二和病院健康友の会
船橋二和病院は後期高齢者医療制度を受け入れず、高齢患者を今まで通り慢患、急患を問わず診療してくれています。
私をはじめ、病気もちの高齢者の光明です。そして「わずかな年金から保険料を有無をいわさず天引きとは許せない」と友の会有志三五人は広域連合に不服審査請求を送りつけました。
私など夫の年金がなければ生きていけない。生活保護すれすれの年金からなぜ保険料を天引きするのか、それこそ憲法違反の制度に一矢を報いたい。
(柏木文代通信員)
町の住民課と懇談 静岡東部健康友の会
六月一九日、友の会の函南支部が中心になっている「函南町、より良い医療と福祉をめざす会」(地域社保協)で函南町の住民課と後期高齢者医療制度と国保料の問題で懇談しました。
後期高齢者医療制度については、「苦情の対応に追われた」と町。また制度の問題を指摘すると、「とにかく事務的対応に現場はたいへん。この上、制度が修正されたり、経過措置などされてはわけがわからなくなる。どうせなら制度は元に戻して欲しい」と本音が。
国保については、減免制度の利用を災害の三世帯にしか認めていないという驚くべき実態が明らかになりました。
最後に「会」の会長から「行政の仕事は住民福祉のためにこそある。みなさんは、しっかりがんばって」と話しました。住民課長は「勉強になりました」と。今後定期的に懇談することを約束しました。
(小高賢治通信員)
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いつでも元気9月号No.203より