地域の健康を
「元気」の赤いエプロンで 熊本・北部健康友の会
五月一一日、「第二五回健康まつりが」あり、青空の下、二五〇〇人が集いました。
「健康を楽しみ、味わい、考えよう」と毎年、実行委員会形式で開催しています。
健康チェックや体力測定、生活相談などのほか、江津湖ウオッチング、ミニ運動会、地元中学生の吹奏楽、熊大生のマンドリンクラブ出演、子どもの広場、カ ヌー、最後には、琉球国祭り太鼓で盛り上がりました。子どもたちは「毎週してほしい、一日ではまわりきれん!」。
わが友の会は、鶏手羽先焼きなどを販売、たっぷり利益をあげました。「来年長崎で開催される共同組織全国活動交流集会に代表派遣する費用にあてる」とい う目的があったので、運営委員が『いつでも元気』の赤いエプロンをつけて煙にむせながらとりくみました。
(戸田敏子通信員/写真・原勢津郎)
国・クボタ提訴 1周年 兵庫・尼崎医療生活協同組合
クボタ・旧神崎工場などによるアスベストの被害について、国や企業の責任を明らかにしようと、中皮腫で亡くなった二人の方の遺族が神戸地方裁判所に提訴して一年。これまで四回の口頭弁論があり、約一〇〇人の傍聴席を満員にしてきました。
五月一一日に「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」や被害患者・家族の会などが記念のつどいを開き、六〇人が参加。「アスベスト問題は過去 の問題ではない。裁判勝利、被害者完全救済までたたかおう」と決意しあいました。
「尼崎の会」の船越正信代表(尼崎医療生活協同組合理事長)は「なぜ被害が起きたか、責任の所在が明らかにならなければ真の救済や今後の予防はできな い」と指摘。藤原精吾弁護団長が「発病まで二〇~四〇年。被害は公害型で、多くの市民が時限爆弾を抱えているようなもの」「国や企業の責任を明確にするこ とが、今後発生する被害の補償にもつながる」と、裁判の意義を訴え。原告二人も決意をのべました。
(粕川實則)
初めての健康まつり 東京・葛西みなみ診療所
四月二七日、診療所開所五周年記念に、福祉ビル全館を利用した健康まつりを開きました。
五階のホールをメイン会場に、二階の診療所では所長を先頭に健康相談、三階デイケアの施設案内、一階では千葉農民連の朝採り野菜の販売、NPO法人「広 場」友の会のバザー、福祉事業所の木工製品の販売などにご近所の方も三〇〇人近くが参加しました。
二〇〇食近い手作りちらし寿司もおいしいの声とともに売り切れ。野菜もバザーも完売。 診療所ができ、つくる会が友の会になって五年、念願の健康まつ りが開けたことで、さらに安心して住み続けられるまちづくりを目指して、次につなげられたと思います。
(中楯光子通信員)
商店街で青空健康チエック 千葉・南浜診療所健康友の会
五月一七日、船橋市の真ん中の商店街で青空健康チェックをおこないました。健康チェックは六三人が受け、歩道に順番待ちの列。職員・友の会も汗だくで対応しました。「年金が少なく病院に行けなくて困っていました」という方には、職員が診療所に来るよう説得しました。
また、「メタボが心配」「血圧調べて」「血糖値が心配」など気軽に質問ができることを見ても、改めて青空健康チエックの役割、必要性を感じました。
(三宅章之通信員)
「認知症」を知って 石川中央西健康友の会
ボランティアグループ「カナリヤ会」の総会を五月一〇日にひらきました。会員二三人、友の会会長やホーム施設長など来賓四人がみえました。
まず総会前に、いま私たちの一番の関心事「認知症」について、認知症家族会の会長さんに講演をしてもらいました。認知症の方を地域で見守る事の大事さ、構えて見る必要はない事を教えていただきました。
「会」設立一七年、金沢リハビリ病院ができて三~四年目に三人からスタートし、現在は五二人の会員と広がりました。
友の会の会長さんは「金沢リハビリ病院が上荒屋クリニック、有料老人ホームひだまりに変わった時、友の会の方針が立てられず困った。でも、カナリヤ会が 戸惑いもせず活躍する姿に、かしこまることはないと改めてボランティアの力を感じた」と。来賓からもたくさんお褒めをいただきましたが、たいした事はして いません。
最後に食事をし、自己紹介しながら交流。五十数人のボランティアが勢揃いすることはないので、総会と親睦会、新年会の年三回の交流で、顔合わせしています。
(松村和子通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気8月号No.202より