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ニュース・プレスリリース

年をとっても

連続医療講演で「老後の備え」  北海道・きずな健康友の会

torikumi201_03 函館診療所連続医療講演が、三月二九日函館診療所で開かれ五三人が参加しました。患者、友の会員の要望で企画されたもので、講師は市内のリハビリ専門医で、テーマは「老後の備え…フランスの老後と比較して」。
高齢になったら介護を受けながら障害をもって生きることを前提に、早い時期から金銭面はもちろん、身辺整理を含め準備することが大切。また寝たきりになり やすい病気と予防、制度利用のことなど、とかく暗く深刻になりがちな老後の生活ですが、ユーモアを交え分かりやすい話に参加者からは笑いも。
とくに印象に残ったのは「ありがとう」と感謝の気持ちをもち、介護を受ける達人になる、信頼できる「かかりつけ医」をもつ、というアドバイスでした。友の 会から参加した一一人も異口同音に「参考になった」。
フランスの高齢者施設では、複数の専門医や栄養士のほかに画家、踊りの専門家まで配置されていて精神面のサポートも充実しているそうです。
(大田正春)

活発に活動中です  みやぎ高齢者福祉の里をつくる会

 三月二九日、「よりよい認知症ケアをめざして」と題した黒澤有美さんの講演をきき ました。認知症のケアには「医療」と「介護」で内容に違いがあること、医療現場で介護から見た患者のとらえ方を知って討論することが必要、と。また、患者 さんへの接し方の会員向けパンフレット作成を、との要望も。
四月一五日には、後期高齢者医療制度一一〇番を実施。七七件の相談が入り、七〇%が当事者からの質問でした。保険料計算方法の疑問が多く、担当医問題、年 金からの保険料の天引き問題など質問があり、即時この後期高齢者医療制度の撤回の運動をおこしたい、という意見も多かったです。
なお、新しい特養の要求運動を検討中。「十符・風の音」は全部個室。個室のみでは利用料が払えないため、多人数部屋を要求できないか、という声が多く出ています。
(籏野昌弘通信員)

200人でまちづくり語り合う  ふくおか健康友の会

 四月一九日、福岡市内で、第四回まちづくりシンポジウムがありました。「許せない! 貧困と健康破壊」がテーマで二〇〇人を超す参加。
NHK番組「ワーキングプア」の春原雄策チーフプロデューサーが講演。「取材の中で、貧困が進んで精神を壊す人や本人だけの努力ではどうしようもない現実 があると気づいた。働くことの本質(人間同士のつながりや人としての尊厳が保てること)とは? 真面目に働いた人が報われない社会でいいのか? と突きつ けられました」と語りました。
シンポジウムでは、「高齢者の熱中症の調査」「団地の生活実態調査と住民との懇談会を通した健康まちづくりプラン」「自営業者の厳しい生活実態と高すぎる国保料引き下げのとりくみ」の三報告がありました。
団地の調査を報告したのがふくおか健康友の会。フロアからも若者の実態や障害者とその施設の厳しい現状など、つぎつぎ発言がありました。
人間の尊厳を奪う「貧困」は許されない! 各分野でがんばっていこう! と決意しあいました。
(藤野智明)

90歳の患者さんに学ぶ  京都民医連第二中央病院

 私の働く病棟に九〇代の患者様がいらっしゃいます。その方は、毎日食事を楽しみに しています。そして蕫食べることは、生きる事につながる﨟と食べながら話してくださいます。「話す」といっても、本当にそうされているのではなく、三〇回 以上噛み、食べて飲み込むという、その動作が語るのです。 
入れ歯が入ってないと、ほとんど口が動きません。しかし、ひとたび入れ歯が入ると別人のように口を大きく動かします。三〇回以上噛んだ後でゴクンと、音をたてて飲み込みます。
私たちは三〇回という言葉は知っていますが、実際はせいぜい二〇回止まりです。食事介助をし、この方に感動しました。
「人は食べるからこそ生きる、生きるからこそ食べる」また、元気が出る。自分の歯を八〇歳で二〇本持ち続けて食事をとり続ける(8020)ことの大切さに気づきました。
(林原晴美)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気7月号No.201より