地域の健康のために
「演歌」で体を動かそう! 北海道・北見病院
「誰でも無理なく家で楽しくできる体操を」と、北見病院のリハビリ科が工夫した「演歌で体操」が、友の会の懇談会でとりくまれています。
「歌いながら体を動かしてすっきりした」と好評。今できあがっているのは「北国の春」「三六五歩のマーチ」「きよしのズンドコ節」。それぞれ「座ったま まの体操」「足踏み」「全身の体操」と、高齢でも楽しめるよう工夫されています。
オホーツク勤医協では、この体操をすべての友の会員に広げようと計画中、「楽しく体を動かしませんか。どんどん懇談会に出かけますのでぜひお声をかけてください」と呼びかけ中です。
(黒澤久司)
運動で分院閉鎖にストップ 宮城・大崎健康福祉友の会
これまで大崎地域で存続が危ぶまれていた市民病院の三分院を、市長が継続させる方針を出しました。あわせて大崎市民病院の建設、再編について、市長はあらたな分院二カ所を開院する方針。
これまでの方針だった地域医療「廃止」が「存続」に転じたことは、私たちの署名運動や議会への請願など市民の声が反映した結果といえます。
今後も声を大にして、市政の中で市民の命と健康の砦として守ることが重要です。
市民の健康を守るため、という口実で大合併してできた大崎市(一市五町・古川市、鹿島台町、松山町、鳴子町、岩出山町、三本木町)。誇りが持てるようにしていかなければ、と思います。
(菅原博志通信員)
国保料22万世帯が引き下げに 京都中・右京健康友の会
京都市の国民健康保険料が加入全世帯の九六%にあたる二二万世帯で引き下げられることになりました。
二月一七日の京都市長選挙で、「市政刷新の会」の中村和雄候補が公約した「国保料、一世帯平均一万円の引下げ」が市民の支持を受け、九五一票差まで大善 戦したこと。四カ月間の運動で国保料引き下げ署名が、一八万二〇八五筆集まったことが力になりました(その中で京都民医連と、共同組織連絡会の合計が、四 万七七二四筆と、大きな力を発揮)今年六月の保険料追加分から減額される見通しです。
(熊木利次通信員)
労働者の健康の視点で 北海道・道東勤医協友の会連合会
学術集談会で、六年前に閉山した太平洋炭鉱の元労働者の健康調査結果をもとに労働と健康との関わりを学びました。講師は、働く人びととのいのちと健康をまもる北海道センター理事長の福地保馬・北海道大学名誉教授です。
一昨年、太平洋炭鉱の元労働者の健康調査をするため医師・研究者・道東勤医協職員・友の会などでチームを構成し、元炭鉱労働者の健康調査をおこないまし た。第一次調査では、八九八人中、六九一人の高率で回収でき、第二次の健診に、二六四人が受診しました。
結果、じん肺の所見のある方が約一割、多数の方に坑内作業によるとみられる「振動障害」「騒音性難聴」の所見や疑いが高率で認められ、その中から「新北海道石炭じん肺損害賠償請求団」も生まれました。
労働と健康の関わり、そして問題点など、健康な職場と社会をつくるためにあらゆる努力が必要だと学べました。
(亀井武通信員)
被爆者相談会 北海道・道南勤医協友の会連絡会
当友の会の一つである「被爆者の会」は、年二回の被爆者健診を稜北クリニックで実施し、年二回の被爆者相談会は、指定医である犬童先生による講演や病気の相談などを約一〇年続けています。友の会は、会の準備や交流会を手伝っています。
今年の相談会は、北海道被爆者の会会長らを招いて、原爆症集団訴訟と北海道の被爆者の実態についてききました。会長も今年八二歳の女性です。「被爆者は 五〇年以上、原爆症の国の責任を求めたたかい続けているが、政府は認めない。我々にはもう時間がない、わざと時間を引き延ばし、いなくなるのを待っている ようだ。でも残された時間、被爆の体験と戦争反対をすべての被爆者が訴え続けよう」とのあいさつに勇気づけられました。
(舩木幸子通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気6月号No.200より