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ニュース・プレスリリース

地域に根を張り

中国帰国者むけに学習会  北海道・もみじ台内科診療所

torikumi197_02  当診療所のある札幌市厚別区もみじ台は、人口約二万人が住む札幌市最大の住宅団地(市営)を抱える地域です。中国からの帰国者が多数住み、札幌市の中国帰 国者の三割強が厚別区におり、もみじ台地域には約一〇〇世帯が生活しています。言葉の“かべ”もあり、医療機関にかかれない問題があったり、健診も多くの 方が受けられていないという状況があります。診療所では、中国語の問診票を作成したり、行政や外国人の医療問題にとりくむNPO法人などと協力を深めてい ます。
 一二月一日には、中国帰国者を対象に、健康について考えるつどいが開催されました。区役所の保健師による介護保険制度についての説明や、健康チェックな どもおこなわれ、もみじ台内科診療所の久野かや子師長が生活習慣病について、中国語の通訳も交えて講演しました。質問なども出て、たいへん喜ばれました。
(柏原伸広)

定期協議会で地域の実情話し  奈良・健生会友の会

 当友の会では毎年二回、医療法人健生会の理事会と定期協議会を開いています。今回は理事会一一人、友の会から二七人の参加でおこないました。
 まず岩田会長が「奈良県後期高齢者医療広域連合議会」を傍聴した報告を。たった二日(実質一日)でしかも二時間でこんなに大切なことが決まり、反対討議 は二人の議員だけ、あっけなく決まる。多くの人と一緒に不服や異議を申し立ててたたかわなければ。厳しい医療情勢で医療を守り発展させるためともにとりく もう、と訴えました。
 また、協議では「固定資産税が払えなくて保険証を取り上げられた」「生活保護の人が亡くなった時、霊柩車が使えず、やっと寝台車を頼んでもらった。葬式 代も二週間後にしかもらえない」「地域では昼間はパートなどに出ていて誰もいない。病気になっても病院に行く時間もない、売薬ですませる」など地域に出れ ば出るほど深刻な状況があることがわかりました。このような中で病院や診療所、友の会がはたす役割を話し合いました。
(馬場千恵子通信員)

地下鉄バリアフリー事業に協力  北海道・勤医協札幌病院

 札幌市交通局では、地下鉄駅などのバリアフリー化事業の一環で、駅等の階段に標識テープを張り、視覚に障害のある方や高齢の方にも足もとが見やすくなる工夫を考えています。
 当初、八人のバリアフリー委員で決定する予定だったのですが、委員のひとり札幌病院眼科の永井医師が「実際に利用する人たちの意見を聞くべきではない か?」と発言し、地下鉄大通駅構内の階段を使用して緊急アンケートにとりくむことに。友の会へも協力要請があったものです。アンケート対象は六五歳以上の 高齢者と眼疾患を持っている方。札幌病院眼科通院中の方には、協力お願いの文書も添えてとりくみを開始しました。
 一二月一五日は、調査協力で友の会役員など五人が大通駅へ。わずか五人でも意見が違い、アンケートの意義をあらためて感じました。また後日、友の会役員 のFさんは「大通駅に行って見てきた。オレ一人だともったいないので、通りがかりの人にも話して協力してもらった。若い人も気持ちよく協力してくれた」と のこと。この行動力に支えられている、と感じました。
(小野幸夫通信員)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気3月号No.197より