生協の仲間と掩(えん)体壕見学
兵庫・姫路医療生協
九月一三日、姫路医療生協の仲間四〇人と高知県南国市へ。
高知空港近くの農地に、珍しい旧高知海軍航空隊の特攻機を敵襲撃から守るための格納掩体壕七基が点在しています。かつて四〇基もあったそうです。現存す るのは高さ一〇メートル、幅四五メートルのコンクリート製。市が戦争遺跡として保存しています。平和教育の教材です。
二六三戸、約一五〇〇人が生活していた三島村が一晩で国に強制的に立ち退きさせられました。
「戦争に勝つために」の合い言葉に誰も反対できず、もしすれば国賊とされ、村に住むことはできなかった、と語り継がれています。先祖代々住み慣れた故郷 を、三島村の住民は涙をぬぐいながら離れたのだとも。 地元ガイドの話をききながら、戦争で命を捨てる時代に逆戻りさせたくない、と思いました。
(岸本守通信員)
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いつでも元気12月号No.194より