平和じゃないと
傘をプラカードに 神奈川・平塚診療所
「9条の会」で松代へ 富山医療生協九条の会
五月二五日、当生協「九条の会」三〇人で長野県松代大本営地下壕跡を見学しました。山国の静かな城下町、その山々の地下一帯に、のべ一〇キロメートル余にわたる巨大な地下壕が今も横たわっていることに驚きました。 「保存をすすめる会」の縣重男さんが「なぜ大本営移動が必要だったのか」「なぜ松代を選んだのか」など詳しく案内、強制的に連れてこられた朝鮮人労働者 が最高で六〇〇〇人いたこと、しかも朝鮮半島から富山港を経由して長野に運ばれ、劣悪な条件で働かされて多くの犠牲者が出たこと、本土決戦の準備として天 皇家の移動まで計画されていた事実などを知りました。 「戦争はどういうものか」「平和の重みをあらためて知った」など感想が出されました。 (松井弘通信員) |
平和ツアーで演習場見学へ 大阪・茨木診療所健康友の会
四月二二日、茨木診療所九条の会「平和ツアー」一行二一人は、滋賀県の饗庭野自衛隊演習場を見学しました。滋賀県平和委員会や現地の高島市九条の会の案内です。 米軍と自衛隊が共同で参加する実戦さながら市街地戦闘訓練の模様をビデオで観て、その規模の大きさと凄絶さに衝撃を受けました。当地の憲法改悪反対運動 は、基地強化を許さない運動と一体で進めている、とのことでした。 事前学習を終え、町のすぐ傍にある演習場をバスで見学。施設前に行くと迷彩服の隊員がこちらを威嚇するなど、どこに来たのか、と思ってしまうような異様 な情景でした。以前、周辺地域は雑木林に囲まれた自然豊かな丘陵にあり、山菜の宝庫でもあったそうです。美しい国日本を破壊する安倍内閣に強い怒りを感じ つつ、当地の運動を全面的に支援したいと考えました。 (服部光孝通信員) |
「原爆の火」分火 愛媛医療生協
福岡県星野村に「原爆の火」の分火にいってきました。この火は同村出身の兵士が原爆投下後の広島に兄を探しに入り、地下倉庫に残っていた火種をカイロに 移しかえ、村に持ち帰ったものです。「恨みの火」「供養の火」として絶やさず保存されてきました。しかし一九六八年、「報復では平和はこない」と星野村に 提供、「平和の火」として「平和の塔」で灯され続けています。 一泊二日で車の旅。平和運動や、人生を語りあい、平和への熱い思いを灯に託し分火してもらいました。村は最高でした。きれいな空気、星空…。この灯は四 国の平和行進でコース前列でランプに灯され「核兵器なくそう」と訴えます。 (池本猛通信員) |
日米合同訓練を監視 石川・小松みなみ診療所友の会
「2プラス2合意」による日米合同訓練・米軍機と自衛隊機の合同訓練が、五月一七~二二日にかけて実施されました。この計画に反対していた「小松基地騒音被害訴訟原告団・連絡会」は騒音測定・飛行監視行動を、滑走路延長線上二カ所の観測所で展開、音量測定しました。 期間中、F15戦闘機米軍五機自衛隊一二機が、のべ三〇〇回以上、民軍共用の滑走路で離着陸を実行、一〇〇W(航空機騒音の単位)を超える絶え間ない騒 音で付近住民を悩ませました。特に二二日午後は訓練最終、滑走路運用試験のためか、待機の旋回飛行を繰り返し、観測参加者を激怒させました。また夕刻から 夜間まで小松基地所属の自衛隊機がタッチアンドゴー急上昇の訓練を続け、ジェット噴煙は八キロメートルほど先でも確認されました。 (樋口誠也通信員) |
憲法60周年まつり 京都・乙訓医療生協
憲法記念日の五月三日、京都乙訓地域では「おとくに平和憲法六〇周年まつり」に、一〇〇〇人が参加しました。乙訓二市一町の小学校区にできた「九条の会」や地域の民主団体が実行委員会をつくって開きました。 私たち向日市の三向小学校区の九条の会も、のぼりとハンドマイクで路地裏宣伝をしながら集会に参加しました。イラクに何回も入っているジャーナリストの 西谷文和さんが「報道されなかったイラク戦争」と題して現地のなまなましい映像を使って報告しました。広場では、きたがわてつさんのステージをメインに、 模擬店が並び、色とりどりのポスター、のぼりで駅前は九条色に染まりました。 (清原巳治通信員) |
平和学習会 千葉健生病院健康友の会
五月二五日、平和学習会に若い病院職員を含め五一人が参加しました。「戦争の話を初めて聞きました」「南京大虐殺はほんとだったんですね」「都合が悪い歴史は隠し、戦争を美化する、日本政府の姿勢は恐い」などたくさん感想が寄せられました。 この学習会は、『元気』二月号の南京訪問の記事を読んだ人の「事件はなかったと書いてある本があったので、勉強会をしたい」という声がきっかけ。友の会 県連会長の高橋孝治さんを話し手に依頼して実現しました。 高橋さんは、太平洋戦争時、日本軍の幹部候補生でした。「鉄砲弾が飛んでくるヒューとかブスッの音程で弾の近さがわかる」という話に、なまなましさを感 じました。戦場ではちょっとした事で生と死がわかれ、人間をも変えます。また南京大虐殺の話は詳しいデータと文書で説明がありました。 この翌日、民主党の松原仁衆院議員が委員会で四五分の質問時間のすべてを使って「南京大虐殺はない」と述べたという記事をみつけ、ドキンとしました。 (伊藤則子通信員/写真・加藤準之助) |
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いつでも元気8月号No.190より