療養病床削減で地域のシンポジウム 長野民医連
【長野発】飯伊地区社会保障推進協議会は三月一八日、療養病床の大削減問題で、緊急シンポジウム「療養病床廃止・削減で地域の医療はどうなる?!」を開催。
飯田医師会長の蟹江孝之氏、下伊那厚生病院長の社浦(しゃうら)康三氏、患者家族の仲村光子氏、健和会病院SWの星野由美子氏がシンポジスト。八五人が参加しました。
蟹江氏は「飯伊地域の介護施設は稼働率が九〇%を超え、療養病床から患者を受け入れる余地がない」と問題点を指摘しました。
社浦氏は、地域の要望で開設したばかりなのに、国は療養病床を削減するという実態を説明し、医療区分1の患者が七割を超え、低い報酬であること、吸引や酸 素吸入など医療が必要な患者にとって療養病棟が不可欠と発言。仲村さんは「いま療養病床があるから安心。声をあげていきたい」。星野さんは「地域の実情か ら削減は許せない」と発言しました。
コーディネーターの牛山雅夫健和会病院長は、療養病床をもつ病院のアンケート結果を紹介し、運動の強化を呼びかけました。
なお、この問題で社保協が一五自治体にした請願・陳情は、飯田市を除く一四町村で採択されました。(村松直美、飯伊地域連絡会)