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ニュース・プレスリリース

Dr小池の国会奮戦記 安心できる介護保障への第一歩を 「思いやり」は、米軍にでなく高齢者に

『いつでも元気』読者のみなさん。新年おめでとうございます。
 昨年の新年号から始まった「ドクター小池の国会奮戦記」もあっという間に1年が過ぎました。ご愛読いただきありがとうございます。あたたかいお便りもう れしく読ませていただいています。7月の参議院選挙では、2度目の当選を果たすことができました。
 ひきつづき「医療・介護の現場の声を国会へ」とがんばります。

サギの上塗り、許せない

 1月から始まる通常国会では、いよいよ介護保険制度の大改悪とのたたかいが待ち受けています。
 保険料は情け容赦なく年金から天引きまでしながら、いざ介護が必要となると「利用料が高い」「施設が足りない」などで利用できないのが現行制度の最大の 問題点です。保険料を取りたてるだけで、いざというとき使えないのでは、「サギ」のようなもの。
 小泉内閣の改悪案は、国の介護への支出を減らすため、「軽度の方の利用を制限する」「施設利用料を引き上げる」などで、いっそう利用しにくい制度にして しまおうというのですから、サギの上塗りです。断じて許せません。

戦争支持やめ介護充実を

 私たち日本共産党は昨年11月に、介護保険制度への国庫負担を引き上げ、保険料・利用料の減免制度をつくることを中心とした提案を発表しました。3000億円あまりの予算で実施でき、米軍への思いやり予算(2800億円)をなくすだけで生み出せる規模です。
 介護を必要とする高齢者への「思いやり」か、それとも無法なイラクへの侵略戦争をすすめる米軍への「思いやり」か、政府の姿勢が問われています。 2005年、介護保険の大改悪をストップさせ、安心できる介護保障制度への第一歩を踏み出す年にしていきましょう。

熱気あふれる9条の会

 小泉自公政権の悪政に怒りはますます高まる一方、それと「対抗」する民主党の憲法改悪、消費税増税をすすめる姿勢にも、多くの人々が不安を抱いています。
 こうしたなか、日本を代表する知性が勢揃いして呼びかけた「9条の会」が感動を広げ、大江健三郎さんや加藤周一さん、澤地久枝さんらの講演会は聴衆の熱 気に満ち、文字通り会場に入りきれないほどです。
 「9条の会」は医療関係者にも共感の輪を広げ、「9条の会・医療者の会」も発足しました。私も記念講演会に参加し、「9条が危ないと思うと、いても立っ てもいられない」という一般病院の院長や医学生の訴えを胸に深く刻み込みました。
 「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、い ますぐ始める(『九条の会アピール』より)」
 新たな年、この呼びかけにしっかりこたえていきたいと思います。

いつでも元気 2005.1 No.159