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ニュース・プレスリリース

ネパールを訪ねて 初登頂と病院訪問

 この夏、東京勤労者山岳連盟(東京労山)登山隊は、ネパール・クーンブヒマールのデュウジェ・リ(五一七九メートル)に日本人初登頂を成功させま した。高橋力夫さん(東京勤労者医療会OB)と私、野口義夫(東京保健生協OB)の二人も参加しました。高橋さんは日本人男性で登頂一番のりとなりまし た。

アタックに12時間かけて

 コースは、カトマンズから飛行機でルクラへ。そこから七日間のトレッキング。カンティガ三峰の麓、オムガカルカ(四二〇〇メートル)の草原にベースキャンプをおき、そこから頂上にアタックしました。
 当日は霧雨の中、急坂を登り、岩稜帯から頂上の往復は、岩に固定されたザイルを頼りにロッククライミング。狭い頂上に交代で登りました。アタックは往復 で一二時間、緊張の連続でしたが、登頂の達成感が、ゆっくりと体を包んでくれました。

緑と水がたっぷりの風景

 ヒマラヤの東南部一帯は、日本と同じ植物地系です。色鮮やかなムラサキツユクサ、ナツトウダイ、ヤマハハコ、オ タカラコウ…。サクラソウ、トウヒレンの仲間は、五千メートル近い岩場にも咲いており、岩の間で一本しっかり咲いていたマルバダケブキに出あったときは感 動しました。
 水もたっぷりでした。ベースキャンプの東方にはカンティガ三峰が抱えた大きな氷河と天水を溜めこんだ周囲の低木と草原が、絶え間なく水を生みだして、川 に育てています。この水が、エベレスト街道の集落のくらしをささえています。

新装のカトマンズ・モデル病院

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カトマンズ・モデル病院

 カトマンズでは日本の医療生協と連携のある、医療法人フェクト・ネパールを訪問しました。
 私たち民医連東京共済山の会は、これまでに五回ネパール・トレッキングを実施し、そのつどフェクトの病院と交流してきました。今回は六度目の訪問。
 山仲間四人で、まずフェクト本部へ。プラダン院長とシュレスタ専務に会って、新病院開設をお祝いし、血圧計三台を贈りました。若いシュレスタ事務局長の案内で、新装なったカトマンズ・モデル病院を見学しました。
 新しい病院は旧病院から徒歩一〇分ほど東にあり、大学のキャンパス跡を活用したという、カラフルな五階建ての施設です。
 一階は産婦人科病棟、救急治療室、運動療法室、薬局、受付があります。二階は内科病棟、三階は外科病棟、四階は手術室、外来部門は別棟にあります。手術室へ通じるエレベーターが完成間近でした。
 全体にゆったりとした間取りと雰囲気で、若い職員の多いのが印象的でした。グルン総婦長さんも忙しい中、見学に立ち会ってくれました。訪問を重ねるたび に大きく、若く元気になっていくフェクトに出あって、ネパールの前進を強く感じました。
(野口義夫)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気12月号No.146より