秋田・中通総合病院
  　中通総合病院は今年で四回目の「高校生一日医師体験」を行ないました。県内の進学校で医師を志望する高校生に参加募集したところ、六校から一九人の申し込みがあり、八月一日、七日、二〇日の三回に分けて実施しました。
　最初に「医師という職業を選んで」「こんな医師になってほしい」というテーマで医師と看護師が講演。院内の薬剤部、検査部、放射線部、栄養課、医事課を 次つぎに訪問し、すべての部門が医師に関係することをみてもらいました。
　午後はテレビでしか観たことのない手術見学。麻酔科医師からていねいな説明を受け、窓越しに見学しました。緊張しながら、緊迫した医療の現場を目のあた りにしていました。
　整形外科ではギブス巻き、ギブスカットを体験しました。医師役の高校生は傷を負わせぬよう恐る恐るカット。される側の恐怖心からの悲鳴も、無事終えると 歓声があがりました。
　この「一日体験」は、医療法人明和会の医療をアピールするとともに、体験を通してめざす医師像を明確にしてもらい、受験にプラスにしてもらうのがねら い。参加学生から奨学生が誕生する期待も込められています。
「手術はドラマや自分の想像以上に甘いものではないことがわかった」「医師、薬剤師、検査技師、栄養課のみなさんがチームになって人の命を助け、救ってい るのが感じ取れました」「今日の体験で自分も立派な医師になれるよう、受験を乗り越えられるようがんばりたい」などの感想が寄せられました。
（佐藤悦朗）

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いつでも元気11月号No.145より