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ニュース・プレスリリース

コツコツ続けて25回!

「ふれあいお食事会」 東京・八王子健康友の会・川口班

 川口班では、「ふれあいお食事会」を毎月開催し、6月で25回め。地域の人たちに声をかけ、食事をしながら懇談をしています。今回はなんとこれまでで最高の40人が参加しました。

平和の大事さかみしめて

 今回は食事のあとで地元八王子在住の児童文学者、古世古和子さんのお話しを聞きました。

 1949年に八王子の小学校に教師として赴任した古世古さんは、45年8月2日の大空襲により丸焼けになった市 街のようすに驚きました。またそのとき子どもたちが疎開してきていたことを知り、「子どもたちは無事だったのだろうか」という思いからその実態を調べはじ めたそうです。

 それをきっかけに古世古さんは平和への願いをこめて、「『ランドセルをしょったじぞうさん』を書いた」という話に、参加者は真剣に聞きいりました。

 「食事会にははじめて参加しました」という中村紀代美さん(62歳)は「古世古さんのお話しを聞けてよかった。八王子には17年住んでいますが、戦時中のようすがよくわかりました。常づね平和が大事、と行動しています。これからもがんばりたい」といいます。

 「日本を”いつかきた道”にしないためにも有事法制の発動をなんとしてもくいとめなければ」という発言をした男性も。

 平和の大切さについて深めた講演になりました。

男性も大活躍

 司会の中村良平さん(62歳)は偶然にも古世古さんと同郷。「『いつでも元気』をぜひご購読ください」と宣伝もしっかり抜かりありませんでした。

 この「ふれあい食事会」は共立医療会の職員を迎えて医療費の改定や「健康と食事」などの講話を聞いて、そのあと食事をする、というのが従来の内容でした。

 回を重ねるうちに参加者のなかに郷土史に詳しい人もいたことから、途中から医療や福祉に関すること以外の講話もとりいれるようになりました。この会の特徴は男性参加者が多いこと。今回も半数近くが男性です。

 「友の会ができたときからの会員です。食事会はたのしみにしてますよ」と藤原正之さん(69歳)。前回は手打ちうどん作りに奮闘。「そば作りは得意なんだけど、うどん作りはほとんど経験なくて、インターネットで調べてがんばりました」と笑います。

サークル作って手作りに挑戦

 食事はこれまでは地域の特養ホームの協力もあり、お弁当を頼んでいましたが、5月の「手打ちうどんのお食事会」が好評だったことから、手作りに挑戦することに。

 「きょうは調理師の指導のもと、9人が夏野菜を使った本格カレーに挑戦したんですよ」と事務局の二木多美子さん。

 「今回はボランティアで料理作りにきてもらいましたが、いずれは料理サークルをたちあげて、料理を作り、それを食事会にお出しする、というのが目標です。料理サークルはお総菜を習いたい、という若いかたにも広げていきたい」と二木さんはいいます。

(斉藤千穂記者)

各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気9月号No.143より