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ニュース・プレスリリース

第19回 医学生のつどい【第1回実行委員会】

1998年1月24・25日

第1回実行委員会を開催しました!

去る12月27、28日に第1回実行委員会が東京よみうりランドで開催されました。年末の忙しい時期ではありましたが、31名の実行委員が参加し、討論や 交流が活発に行われました。実行委員長挨拶の後、学習会が行われました。東京民医連北病院の鈴木正行医師を講師に迎え、「民医連とわたし」をテーマに、医 師を志した動機と民医連との出会い、そして学生時代から現在に至るまでについて語っていただきました。ここでその一部を簡単に振り返ってみましょう。

鈴木医師は、東京都大田区出身で、高校時代に私立の有名進学校から公立高校へと編入してきた一人の友人と出会いました。彼は高校生ながら政治や社会情勢に かなり長けており、鈴木医師の生き方に大きな影響を与えた人物でした。医学部を最終的に選んだのも、民医連との出会いもその友人の影響であったといいま す。その後、鈴木医師は島根医科大学で医学生時代を過ごしました。サークルはラグビー部に所属して活躍されたそうですが、よくケガや骨折に悩まされたそう です。しかしそのケガや骨折を無駄にしなかったのが鈴木医師のすごい所。いい患者実習ができたと振り返ります。皆さんも時には患者体験や検査体験など患者 サイドの実習をしてみてはどうかと勧められました。 その後、東京民医連の奨学生となり長期休暇を利用して東京民医連の大田病院や芝病院を中心に実習を重 ねる中で、東京という地域の医療に自分自身の生き方を見出したそうです。ご両親の反対はあったそうですが。最後に、現在の診療場面から鈴木医師はこう語り ました。「医師は人間が好きでなければつとまらないが、時には会いたくないと思う患者さんもいるでしょう。そんな時、その患者さんのこれまでの歴史の結果 として現在の姿があることを大切にし、常に原点に立ち戻るようにしています。これは医師なら誰でも一度はぶつかる壁なんです」と。このように、鈴木医師の 語るこれまでの生き方の中に民医連との接点が見いだされます。また、その接点を何より大切にしている鈴木医師の姿が想像されるでしょう。皆さんも、ぜひこ れまでの民医連と自分の接点、関係を振り返ってみませんか?そうすることの中に、どんな医師をめざすのか、そしてどんな生き方をするのか考えるヒントが隠 されているように思います。

この学習会をうけて、各実行委員が自己紹介&スピーチ「私と民医連」をやりました。それぞれが、民医連を知ったきっかけは、とか奨学生になった時の決意、 以前と今ではどう変わったか、といったことを3~5分くらいずつ話し、全部で2時間くらいかかりましたが、民医連に対する思いも人それぞれだということを 改めて実感することができました。

また、「18つどい」・FW(フィールドワーク)総括とそれをうけてのSGD(スモール・グループ・ディスカッション)も行われました。「18つどい」に 参加した人は感想や印象に残った企画、またやりたい企画などについて話し、「18つどい」には参加できなかったという人も、「18つどい」を何となくイ メージし、次回の「つどい」ではこんなことがやれたら…と考えるきっかけにできたのではないでしょうか。「18つどい」では、何といってもメインであった FWが好評でした。震災から2年半経ってもまだ市民の皆さんの生活は元に戻らず、そういった現状に心を痛めたり怒りをおぼえるだけでなく、ひとごとではな いのだ、という実感を持った人が多かったのではないでしょうか。当日参加者が主体性をもって体験することができる点も好評で、次回の「つどい」でもぜひ FWを、との声が多く聞かれました。また、自分と民医連について考え、疑問や悩みを率直に出し合える「もやもや企画」も、またやりたい企画として挙がって いたようです。
 2日目の「19つどい」のイメージづくりのディスカッションでは、民医連についてよく知り、自分と民医連とはどのように関わっていくのか考えられる企画 にしよう、とか、奨学生活動の交流ができたらいいなという意見が出されました。また、自分自身や民医連が医療について真剣に考え、取り組もうとしていて も、今の医療情勢により妨げられてしまう危険性があるから、医療情勢について学ぶことも必要ではないかという意見がありました。

FWについては、「19つどい」でもFWを行おう、という一致を得ることができました。交流会の前半ではSGDのグループごとに座り、お酒を飲みながら FWのテーマについて出し合い、そのテーマに合った開催地はどこかという案を考えました。学びたいテーマとしては、大まかに分類すれば平和、環境問題、医 療・福祉などが出ましたが、本当に様々な意見がありました。その中でも、どんなテーマでやるにしても、民医連の地域医療や運動を感じられるものにしよう、 という意見が出されました。「18つどい」の神戸でのFWが成功したのも、普段から兵庫民医連を中心とする民医連と市民の方々の間に信頼関係があって、継 続的に訪問するというわけにはいかない私たちのような学生でも受け入れていただけた、ということがあるからです。FWについてのディスカッションが一段落 した頃、本格的な交流にはいりました。自己紹介の時間では足りなかった民医連への思いや悩みを語り合う人、大学の状況を交流し合う人など…大きく盛り上が る、というよりじっくり語り合った人が多かったのではないでしょうか。職員の方々は早めに休まれてしまい、職員の方に聞きたいことや、意見を言いたかっ た、という要望がありました。

2日目には、「19つどい」の開催地について交流会で出された案を列挙し、希望をとりました。希望する人が多かった案は、平和について考えるというテーマ の北海道(矢臼別演習場)や長崎、民医連が地域の人々に密着した医療運動を展開している岡山(水島喘息)、医療過疎の中で診療所を中心とした地域医療を 行っている北海道などでした。FWのテーマと開催地は、「つどい」参加者の中心である各県連奨学生の皆さんにもアンケートを取ることに決まりました。実行 委員の皆さんも、自分の県連で奨学生の方々に呼びかけて下さいね。

「19つどい」に向けて、これからリーフづくり、プロジェクト発足などが待っています。第1回実行委員会で出されたたくさんの思いを大切に、「つどい」成功のために一緒に頑張っていきましょう。