いつでも元気

2010年12月1日

患者家族からのメッセージ

香川・高松平和病院

torikumi230_03 Aさんは肺がんのターミナル・ケアの患者さんでした。「自然に逝きたい」とだけ希望され、とても辛抱強い方でした。
 ある日、主治医と看護師が「以前食べて喜んでくれたかき氷を、また食べさせてあげたいね」と話し合い、主治医が自宅からかき氷機を用意。
 Aさんは、目の前でシャリシャリと氷をかく音を聞き、「できましたよ~」の看護師の声かけに大きく口を開けてくれました。喜んでいるお顔を病院のホーム ページに掲載してもいいかとたずねたところ、とびっきりの笑顔に…。
 Aさんはこの笑顔の五日後に、静かに息をひきとりました。
 その後、当院の看護部ブログにAさんのお孫さんからメッセージが寄せられたのです。
 「電話で母からかき氷のエピソードを聞いて、心が温まり涙が出ました。また、可愛いおばあちゃんの笑顔を遠方より見られてとてもうれしかったです。祖母 は昨日亡くなりましたが、最後に心やさしい主治医の先生と看護師の皆さまに囲まれて、とても幸せだったと思います。貴院のような病院、皆さまのような方が たがいらっしゃると思うと、殺伐としてきた現代にも希望が持てます」
 このメッセージに、主治医や看護師はとても感動し、元気をもらいました。
(吉原由美子)


各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。

いつでも元気12月号No.230より

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