いつでも元気

2013年9月1日

元気スペシャル 全国各地でつながる思い 平和が大好き

 いのち・健康・くらしを破壊し、人権をまるごと奪う戦争・核兵器は許せない! 今号「ス ペシャル」は、全国各地で「平和が大好き」をアピールする民医連の仲間たちの活動を紹介します。最初に紹介するのは、「原水爆禁止国民平和大行進」(同中 央実行委員会主催)に多数参加したはるな生協(群馬県高崎市)のとりくみです。

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この日の最高気温はなんと38度。猛烈な暑さにも負けず、元気にピース!

55周年迎えた歩み

 一九五八年に始まった「平和大行進」は、今年で五五周年。原水爆禁止世界大会(八月)がおこなわれる広島・長崎に向けて、全国をリレーして歩きます。全都道府県の八割を超える自治体を通り、毎年約一〇万人が参加しています。

沿道からも声援

 七月一一日、九時半すぎに高崎市役所前を九〇人ほどの行進団が出発しました。先導車からは「脱 原発」を訴えるシンガーソングライターの斉藤和義さんの曲が。「非核と9条輝く日本を」などと書かれた横断幕やのぼり、日傘やうちわで道行く人たちにア ピール。休憩をはさみながら、この日のゴール地点・前橋市役所をめざしました。
 道中、家から出てきて激励してくれた男性や、お店の中から手を振ってくれた女性もいました。

“通し行進者”も組合員

 この日歩いた約九〇人の行進団のうち、二八人がはるな生協の職員です。組合員を含めると、行進団の約八割がはるな生協の関係者です。
 群馬県内の“通し行進者”伊藤国夫さんも、はるな生協の組合員。六日に長野県境(碓氷峠)を出発し、埼玉県境(上武大橋)まで一〇日間の道のりを歩きま した。九年連続で“通し行進”をしているという伊藤さんは、「こんなに多くの若者が参加するのを見たのは初めてかもしれない」とうれしそう。
 同じくはるな生協組合員の上原敦子さんは、五〇年近く前から参加しているという大ベテランです。「軍需産業や原発などの利益をむさぼる大人たちの影で、 負の遺産を背負わされるのは、未来の子どもたちです。私は次世代に戦争や核兵器を残したくない。『平和大行進』は“ささやかな一歩”かもしれないけれど、 私にできる平和運動です」と語りました。

民医連職員として

 三浦拓也さん(高崎中央病院・看護師)は、この日参加した一六人の新入職員の一人です。手書きで“反核”という文字が入ったTシャツを着ていました。
 Tシャツは「先輩に着せられたもの」と笑いながら、「普段から“平和が大切”と思っていても、それをアピールする機会は少ないので、このようなとりくみ があってうれしい。今後も民医連職員として、平和活動に積極的に参加していきたい」と話してくれました。
 深澤由佳子さん(あおば薬局・事務)は、「福島第一原発事故の収束もままならないのに、再稼働なんてとんでもない。再生可能エネルギーへの転換で、原発のない社会を実現したい」と。
 また、自民党などが企む憲法改悪や、過去の侵略戦争を正当化する動きに対する不安や怒りも語られました。
 高橋紅さん(はるな生協歯科診療所・事務)は、「自民党の改憲案についてみんなで学んだけれど、あれは本当にひどい。“戦争をする国づくり”を許すわけにはいかない」と力を込めました。

タスキをリレー

 午後四時ごろ、行進団は前橋市役所へ到着。同じ日に、渋川市役所から出発した三〇人ほどの別の行進団と合流しました。約三〇人のうち半数は北毛保健生協(群馬県渋川市)の職員と組合員です。
 入職して三年目の千明友彦さん(北毛病院・理学療法士)は、「沿道の方々も目を向けてくれて、気持ちよくアピールできた」と言いながら、群馬民医連の若手職員たちでリレーしてきたタスキを見せてくれました。
文・武田力記者/写真・五味明憲


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胸に「No Nukes」の文字が目立つピーチャリ隊(広島)

被爆地を駆け抜ける

広島

 六月二九日、「No Nukes」のロゴの入った黄色いTシャツを着たピーチャリ隊が、被爆地ヒロシマを駆け抜けました。
 二一歳から六六歳までの民医連医師・看護師・理学療法士・ケアマネジャー・医療ソーシャルワーカー・事務職員と生協組合員が参加。時折差し込んでくる日 差しを浴びながら、広島市内の三つの病院と六つの診療所をつなぐ全走行距離六〇キロを走りました。
 途中、広島平和記念公園に立ち寄り、核兵器廃絶の宣伝・署名行動をおこないました。手作りの横断幕を広げ、わずか一五分の行動でしたが、六一人分の署名が集まりました。
 立ち寄った事業所では、職員や組合員さんから冷たい飲み物やお菓子、昼食にはおにぎりやうなぎの蒲焼などが振る舞われ、一同大感激。朝八時二〇分にスタートして、一六時半まで丸一日走りきりました。
 参加者からは、「今後も平和をアピールしていきたい」「来年は県内の全事業所をひとつのタスキでつなぎたい」などの声が。
 この日に先立ち、二六日には福山市でも二つの法人がピーチャリをおこない、二六人が参加。地元紙にも大きく取り上げられました。福山市と島根県民医連か ら引きついだタスキは、岡山県民医連と鳥取県民医連に引き継がれました。
(広島医療生協 内田勝彦)

観光客からも声援

島根

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わずか15分で61人分の署名が集まった(広島)

 六月二二日、新人からベテランまで幅広い年代の民医連職員一九人で“ピーチャリ行動”をしました。出雲市駅から出雲大社までの往復約二〇キロを、「平和」「脱原発」を訴えながらさわやかに駆け抜けました。
 おそろいの黄色いTシャツは、アピール度抜群。沿道の観光客のみなさんからも、「原発反対!」の声援をかけていただきました。
 タスキには参加者全員の名前を記し、広島県民医連に託すべく送りました。
(島根県民医連事務局次長 園山茂)

ゴール後、町長と懇談

奈良

 六月一七日、大和高田市に「国民平和大行進」がやってきました。
 市役所前の行進団受入式には、五〇人が参加。市長代理から歓迎のあいさつを受け、元気よく出発しました。

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手作りの横断幕で「歩こう! あなたも」とアピール(奈良)

 健生会の職員も参加し、横断幕やのぼり、風船やプラカードなどでにぎやかにアピール。職員の子ども(〇歳児)から八五歳の友の会員まで幅広い年齢層がいっしょに歩きました。
 土庫病院玄関前の歓迎集会には、八〇人が参加。ゴールの広陵町では、町長や教育長など町幹部十数人と三〇分間懇談することができました。町長からは、日 本非核宣言自治体協議会に昨年加盟したことが報告され、「核兵器反対に党派は関係ない」と、感動的な懇談になりました。
(奈良・健生会 高崎大史)

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おそろいのTシャツを着た「ピーチャリ」チーム(和歌山)

短冊に願いを込めて

和歌山

 和歌山民医連は七月七日、事業所間五コースをリレーする「ピーチャリ」「ピーラン」「ピースウオーク」を開催しました。医師、薬剤師、看護師、調理師、事務の職員とその家族など、あわせて二八人が参加しました。
 猛暑のなか、各事業所職員の温かいお出迎えと冷たい差し入れに元気づけられながら、近畿地協で作製したTシャツとタスキを身にまとって、和歌山市・岩出市で平和をアピールしました。
 当日は七夕ということもあり、前もって各事業所から“平和短冊”にメッセージを寄せてもらい、道行く人々にアピールしました。
 沿道では、トラックの運転手が手を振って励ましてくれるなどの反応がありました。参加者からは、「他の職種・事業所の仲間ができた」との感想が寄せられ、今後の運動の力にもなりそうです。
 まとめの実行委員会では、「今度はもっと派手にアピールしたいね」「ハロウィンでもアピールしよう」などの意見が出され、来年一〇月二六日の開催を検討してい ます。
(和歌山県民医連事務局 白瀧俊介)

いつでも元気 2013.9 No.263

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