民医連新聞

2004年7月19日

この夏結びついたすべての医学生と語り合い民医連への共感を大いにひろげましょう!

 全日本民医連医師養成・医学生委員会の小市健一委員長は次のアピールを発表しました。

全職員、共同組織の皆さん

 医学生の受け入れにとって、最も大切な夏を迎えました。

 多くの医学生が民医連の医療・介護の現場を直接訪れる大切な時期です。実習・見学の機会を積極的に提供するとともに、結びついたすべての医学生と語り合い、民医連への共感を大いにひろげましょう。

 高学年は、新医師臨床研修制度がスタートした今年、特に、臨床研修病院での実際の研修状況や指導実態、三年目以 降の後期臨床研修のシステムなどに注目して病院を訪れます。六年生の決意者八〇人はほぼ例年並の到達です。マッチング日程が早まったことや、大学の囲い込 みを考えると、遅れている五年生への働きかけとあわせ、この夏のとりくみが大変重要です。

 また、学生が、医学生のつどいや医ゼミに参加して、医学・医療、地域や社会への関心を一段と高める時期でもあり ます。今年の新歓期は、各地で医学生が中心となってイラク人医師や森住さんの講演会などを企画し、劣化ウラン弾の人類的犯罪を告発するなど、平和問題で積 極的なとりくみが行われました。

 一方、学ぶ要求を強く持ち、良い医師になるために成長したいという真摯な医学生の願いを踏みにじる状況も存在し ます。国立大学の独法化に伴い大学の運営費交付金の毎年一%カットが準備されるなど、勉学条件の劣悪化や学費の値上げ、学部間格差導入の懸念が広がってい ます。教育カリキュラムのたび重なる変更、過密カリキュラムで医学生の負担が増しています。

全職員、共同組織の皆さん

 私大医学部自治会での医学連加盟の機運、「憲法」問題を正面にすえる「医学生のつどい」など医学生運動の新たな 高まりと協力・共同の中で、奨学生の活動も強まっています。しかし、低中学年での奨学生数はここ数年来最低の到達となっています。「医学生の民主的成長を 援助すること、そして民医連運動の後継者を育成すること」が民医連の医学生対策の本道です。

 このチャンスの夏、知り合ったすべての医学生と、医学・医療や介護、政治、社会について大いに語り合いましょう。そして新入生から低学年、中学年、高学年まで全世代に対し、民医連の魅力を熱く語り、民医連への参加を決意する医学生を大幅に増やすことを訴えます。

(民医連新聞 第1336号 2004年7月19日)

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