声明・見解

2024年10月16日

【声明2024.10.16】日本原水爆被害者団体協議会(略称日本被団協)のノー ベル平和賞受賞を心から歓迎する

2024年10月16日
全日本民主医療機関連合会
会長 増田 剛

 2024年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会に贈られました。心より祝福・歓迎するものです。

 ノーベル平和賞の選考委員会は、授賞理由について「被爆者のみなさんが体験を語ることで核兵器の使用の警告を発し、世界中で反対する声を広めるのに貢献してきた」と核兵器廃絶運動における被爆者の貢献を評価しました。

 そして今、核保有国が核兵器の近代化と改良を進め、新たな国々が核兵器の保有を準備していること、そして現在起きている紛争で核兵器使用が脅しに使われていることを憂慮し、来年が被ばく80年になることに触れながら「いまの核兵器ははるかに強力な破壊力がある。何百万人もの人々を殺害し、気候にも壊滅的な影響を及ぼす可能性がある。核戦争は私たちの文明を破壊するおそれもある」と警鐘を鳴らしています。

 核兵器をなくし、平和と環境を守ることを綱領に掲げ、被爆者と共に歩んできた民医連にとって、被団協のみなさんの活動はいつも勇気を与えて下さるものでした。そしてその活動が、核兵器禁止条約の発効につながり、今核兵器廃絶を願う世界の希望となっています。

 石破首相は、核の抑止力にとりつかれ、米国の核兵器を日本で運用する「核共有」に前向きな姿勢を示し「非核三原則に触れるものではない」と暴言を繰り返していますが、唯一の戦争被爆国の首相としてなすべきことは「日本が核兵器禁止条約に参加する」ことです。

 私たちはこれからもすべての被爆者の方とともに、一切の戦争政策に反対し、核兵器のない世界の実現に向け運動を続けていく決意です。

以上

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