事業所のある風景

2022年5月16日

民医連事業所のある風景 東京/けんせい歯科 歴史ある八王子の地で 顔の見えるお付き合いをめざして

 東京都八王子市の人が行き交う中心部に当診療所はあります。JR八王子駅・京王八王子駅どちらも徒歩5分程度の場所なので、周りは飲食店も多く、保健所や東京都八王子合同庁舎など公的機関も点在しています。そんなにぎやかな場所にある、6階建てビルの4階が私たちけんせい歯科となっています。ほかの階には民医連の医科と介護の事業所と友の会事務所が入っており、日ごろから医療連携だけでなく、街頭宣伝や社保活動を各階の職員とともに行っています。
 八王子市は歴史あるまちです。戦国時代に建てられ、のちに豊臣軍によって陥落した八王子城や、江戸時代に宿場町として栄えた甲州街道沿いには現役の土蔵造りのお店が残ります。かつては養蚕や織物が盛んで桑都とも呼ばれており、松任谷由実さんの実家である「荒井呉服店」はご存知の方も多いでしょう。東京都の市区町村で2番目に広い市なので、バスや電車を乗り継いで来院し、帰りに駅前でショッピングや食事をするのが楽しみ、という患者もいます。

共同組織とともに

 けんせい歯科は7台のユニット、歯科医師2人、歯科衛生士5人、歯科技工士1人、事務2人、助手2人の事業所です。毎月1~2回の全職種参加のカンファレンスを行い、新規患者の情報共有や治療計画の検討をします。また、継続して通っている患者のADL低下など気づいたことを報告しあい、職員内での情報共有をしています。同ビルには八王子たま友の会事務所があり、友の会活動の一部として患者の送迎を担ってくれています。患者の様子の変化などを共有し、訪問診療への移行の提案などしてくれる心強い仲間です。

家族みんなでかかれる歯科へ

 外来診療は赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなでかかれる歯科をめざしています。ご夫婦や親子で通う人たちも多く、アットホームな雰囲気です。最近はオーラルフレイル(口腔機能低下症)がメディアで多く取り上げられ、患者も興味を持っている人が多いので当診療所でも検査を積極的におこなっています。
 訪問診療では民医連外の介護事業所からの依頼も多くあります。訪問患者の介護事業所には毎月「けんせい歯科ニュース」を送付しています。オーラルフレイルや洗口剤など旬のトピックをテーマに職員が輪番で作成しています。顔の見えるお付き合いをめざしており、「訪問歯科といったらけんせいさん」と言って下さるケアマネジャーもいます。地域の皆さんの思いを地図に、けんせい歯科の往診車は今日も走ります。
けんせい歯科 事務長 山脇 春香)

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ