民医連新聞

2003年9月15日

第5回歯学生のつどい 森住卓さんがイラク現地報告

八月九~一〇日、東京で「第五回歯学生のつどい」を開き、一二大学から学生二一人、職員二〇人のあわせて四一人が参加。今年は企画から運営までを歯学生が担当し、グループ討議や交流会など、二日間にわたり活発に交流しました。

 はじめに、実行委員会を代表して東京の奨学生が開会あいさつ。全日本民医連原田富夫歯科部長が「民医連の歯科医療をよく知ることが、将来歯科医師をめざすみなさんのやりがいにもつながります。二日間大いに学んでください」とあいさつしました。

 この後、参加学生全員が一人ずつ自己紹介。「好きな映画は?」「どんなドラマみてるの?」など身近な話題から大学のカリキュラムの特色などについても質問がおよびました。なかには得意のマジックを披露し、会場をわかせる場面もありました。

 続いて行われた記念講演は、フォトジャーナリストの森住卓さん。マスコミではあまり報道されないイラクの実態を 写真を示しながら紹介。森住さんは、アメリカの劣化ウラン弾によって放射能に汚染されたイラクで「罪もない子どもたちが虫けらのように殺されていくことが 許せない」と怒りをこめて訴えました。また、「まもなく死んでいく人の思いを残しておきたい」とイラクへ行き写真を撮り続ける理由ものべていました。

 二日目は、学生からの二つの報告を受けてグループ討論とその報告をもとに全体討議が行われました(写真上)。グ ループ報告では学生から「大学は医学を教えてくれるが医療を教えてくれることは少ない」「医療以外の分野へも視野を広げることが大切」「自己負担がゼロで あれば、歯の予防、早期治療に期待できる」など意見が出されていました。

 最後に、東京の奨学生が「悪天候にもかかわらず、たくさんの人が集り、いろんな意見交換ができ有意義な交流ができました。この経験が将来歯科医師になるうえで少しでも役に立てばと思います」と閉会のあいさつをのべました。

鐙(あぶみ)史朗記者

(民医連新聞 第1316号 2003年9月15日)

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