民医連新聞

2003年9月1日

イラクの医師が来訪 東葛病院

【東京発】八月四日夕方、戦時下のイラクからバスラ教育病院のジャワード・アル・アリ医師(癌センター長兼教授)とバスラ産科子ども病院のジャナーン・ガリブ・ハッサン医師(バスラ大学助教授)が、施設見学とイラクの現状報告のため当院を訪問しました。
 二人の医師は湾岸戦争やイラク戦争でアメリカ軍が使用した劣化ウラン弾の影響で、子どもたちや市民にガンや先天奇形が通常の一〇倍以上増えていることを スライド等を使用して報告しました。
 子どもを中心に患者たちのたくさんのスライドを見て、悲惨さに目を覆いたくなりました。しかもほとんどは死亡したとの話でした。経済的な理由や薬品の不 足で治療も充分にできず患者が亡くなり、死産や奇形が多いとの報告でした。
 報告会の後、イラクの医師団は当病院の施設を見学し、当院の医師団と懇談。あらためて、米国・英国に対して怒り、同時に日本の自衛隊をイラクに派兵させ ないとりくみが重要だと思いました。(金城健栄)

(民医連新聞 第1315号 2003年9月1日)

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