民医連新聞

2003年7月7日

おすすめ「車椅子ダンス」 ―松江生協リハビリテーション病院―

 今回は島根・松江生協リハビリテーション病院です。ここでは、歌って、踊って、リハビリができる「車椅子ダンス」にとりくんでいます。介護福祉士の金築信吾さんの通信です。 当院のレクリエーションで六年前からとりくんでいる「車椅子ダンス」を紹介します。

 近年「車椅子ダンス」は、高齢者、身体障害者のレクリエーションに取りあげられるようになっています。当院のはそれとは少し違い、車椅子を自走できない方でも楽しく参加できるようになっています。

 車椅子の方と職員が二重の円になり、お互いに向き合います。「おさななじみ」「アルプス一万尺」「大阪ラプソ ディー」などの音楽のリズムに合わせて曲を口ずさみ、職員がリードして手を取り合ったり、ひろげたり、ジャンケンなどをします。音楽の途中でパートナーが 変わり、利用者と職員がお互いにたくさんの方と踊れるように工夫しています。

 ふりつけは主に上半身を使った運動を目的に構成されていますが、下半身を動かせる方には、その場で足をあげるなどの足の運動も加えています。

 この「車椅子ダンス」は、私が学生時代にやっていた「フォークダンス」を、車椅子に乗ったままで踊れるように工夫したものです。

 楽しい雰囲気の「車椅子ダンス」に、懐かしい曲に涙を流しながら踊る人、最初は「ダンスは嫌い、見ているだけで いい」といっていた人も「踊りたい」と、ダンスに加わります。普段はあまり笑顔を見せない人の表情も豊かになってきました。マヒのある方も夢中になって 踊っているうちに、手が少しずつあがるようになりました。

 これからは、社交ダンスのように化粧をし、きれいな衣装を身につけて踊ったら、もっと楽しく参加意欲がわいてくるのではないかと考えています。

 歌って、踊って、リハビリができる「車椅子ダンス」。皆さんのところでもいかがですか。

(民医連新聞 第1311号 2003年7月7日)

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