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ニュース・プレスリリース

民医連事業所のある風景 大阪/社会医療法人同仁会 泉州看護専門学校 “患者の立場に立つ看護師の養成”をめざす 理念を引き継ぎ、新校舎をオープン

1975年、全院所の思いを結集して設立

 大阪民医連は、1966年の第14回民医連総会で「自らの後継者を自らの手で育成する」と決定し、1968年4月に淀川准看護学院を設立。深刻な看護婦不足のなかでも「教育は人間の魂を磨く事業である」との認識で、「単なる労働力を補充するための養成ではなく、学生の人格の発達を通して、患者の立場に立つ医療・看護を実践できる看護婦を養成する」との大阪民医連の全院所の強い思いを結集するなかでの設立でした。
 准看護学院の設立によって大阪民医連の全院所で看護水準向上に向けたとりくみがすすめられ、また、看護研修講座の制度化も図られました。こうした力が1975年の泉州高等看護学院(進学コース)の誕生につながり、1977年には専修学校の認可で泉州看護専門学校となりました。1983年4月には看護第1学科(レギュラーコース)を開設、働きながら学ぶ第2学科とともに学び・育ちあう伝統が培われましたが、進学希望者の減少などもあり、第2学科は2001年3月をもって歴史的使命を終え閉校となりました。その後も変遷を経つつ、現在は1学年40人定員の3年制の看護専門課程として現在に至ります。

大阪はもとより全国からも多くの支援を受けて

 2011年に発生した東日本大震災を受け、築年数も40年近く経て、建物の老朽化や校舎の耐震構造の問題への対応として、同年より大阪民医連の共同事業として新校舎建設に向けての検討が開始されました。結果、旧老松診療所の跡地に新築移転することが決定され、2017年より大阪民医連を挙げて建設募金運動にとりくみ、大阪民医連の役・職員をはじめ共同組織の皆さん、1800人を超える卒業生、在校生とその家族の皆さん、そして全国の民医連の仲間のみなさんからも多くのご支援をいただくなかで、2018年9月に新校舎の誕生となりました。
 あらためまして全国の民医連の仲間の皆さんをはじめ、建設にご協力いただきました皆様に誌面をお借りして感謝申し上げます。

地域の町会長さんからも祝辞

 引っ越しには夏休み中の学生の応援ももらいました。また、日々の教務としての仕事を全力で行いつつ、引っ越しの準備にも全力を挙げた教務集団の奮闘には、本当に頭の下がる思いでした。
 9月22日(土)には晴れて「竣工式」を迎えることができ、式には新校舎の周りの地域の町会長の皆さんが7人も参加していただきました。祝辞をいただいた会長さんは、当校の学生が実習で奥様を受け持ち、実習終了後に手紙が届いたことを紹介しながら「こうした優しい看護師を育成する学校が、この地、老松町に移転してきて地域としても大変嬉しい」とのごあいさつをいただきました。
 10月にはオープンしたばかりの新校舎で1回生の“戴帽式”を、11月には新校舎で初めての「学院祭」を開催。開催にあたっては7つの町会の掲示板に学院祭ポスターを掲示いただき、また開催当日は多くの地域の方々に立ち寄っていただくことができました。

新校舎で新たな歴史を

 移転して早4カ月。これから大阪民医連と共同組織、そして卒業生をはじめとした多くの人々の期待を担って、泉州看護専門学校の設立以来の理念と歴史を背負って、大阪民医連の未来を支える学生たちと、新たな泉州看護専門学校の歴史を刻んでいきたいと考えています。
泉州看護専門学校 事務長 番場 弘樹)