事業所のある風景

2014年12月15日

埼玉/浦和民主診療所 安心の事業とたすけ合いのネットワークづくりを!

 浦和民主診療所は、今年11月17日に開設50周年を迎えます。さいたま市(旧浦和市)において開設以来、2度の移転を経て、現在北浦和5丁目で 外来・在宅医療、健診保健事業を、また旧診療所跡地の北浦和3丁目を中心に介護事業を展開しています。設立当初から労働争議の支援が行われ、首切りにあっ た労働者の健康保険証を引き続き使えるようにしたり、労働組合の中に医療生協の班が組織されたことは大きな特徴です。また、老人医療費無料化のとりくみ も、医療生協あげての運動となり、革新県政実現の大きな力になりました。

かかりつけ医療機能の発揮!
~健診・健康づくりから在宅介護まで~

 毎年、3200人余りの住民が特定健診・がん健診を受け、一方こ れらの大半の人々が運動やウオーキングなどにとりくんでいます。健康長寿への日々の実践へ、私たちは市内で健康ひろば・教室などの開催と同時に、食事や運 動、禁煙などの生活習慣の改善の支援を行っています。現在外来では、糖尿病の専門外来(週に4単位)を中心に、月平均2000人余りの慢性疾患の患者に、 上手な慢性疾患とのつきあい方や支援などをチームで行っています。高齢などで通院が困難になった患者には、ドアツードアで個別送迎を行っています(月平均 130人)。さらに通院ができなくなった場合は、在宅への訪問診療を24時間体制で行っています(週8単位)。

住民本位の地域包括ケア
~「ひとりぼっち」がいない地域へ~

 現在、診療所がある旧浦和市地域で、医療生協の支部が12支部活 動しています。組合員数は約1万6000人、支部運営員は120人、機関誌配布者は750人を超えます。「だんらんの家」など、健康ひろば・教室、安心 ルーム、脳いきいき教室も含め、毎月30カ所近く開催されています。一方、10年以上継続している有償ボランティア「くらしたすけ合いの会『応援』」も再 編成され、50人近いサポーター登録が進んでいます。
 私たちの地域は、今後、全国一高齢化や独居が加速すると言われています。来年以降、要支援はずしなどの介護保険の改悪が実施されていきます。こうした中 でひとりぼっちで取り残され、いのちとくらしが脅かされないネットワークづくり(5つの協同と連携)をさらに進めていきます。

 〈参照〉(1)第一の連携ー組合員と職員(事業)の協同、(2)第2の連携ー法人内の事業連携(浦診)、CSうらしん(介護事業)、埼玉協同病院、 (3)第3の連携ー近隣の医療機関(急性期病院)やクリニック、介護事業所等、(4)第4の連携ー地域包括支援センター、地区社協・自治会(行政等)、 (5)第5の連携ー土建、民商、コープみらい、生健会等。
浦和民主診療所 事務長 清水 恵子)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2014年12月号.No.508より

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