事業所のある風景

2014年10月15日

茨城/水戸共立診療所 地域から信頼される診療所をめざして

全国で47都道府県中42番目に…

 1970(昭和45)年、民主診療所を求める声が高まり、埼玉民医連の援助を受け建設準備が進められましたが、医師確保の見通しが立たず中断されました。
 しかし、1971年、降って湧いたように群馬・利根保健生協に勤務する高橋医師の着任が決まり、1972年に建設準備会が再開されました。
 建設が具体化していくと、看護師、事務職員も確保され、東京や群馬へ研修に行き、そこでの研修が、後の水戸での診療所活動に大きな影響を与えました。
 同年、茨城保健生協設立発起人会(28人)が中心になり、8月6日に設立総会が開かれました。設立賛同者329人、出資予定額48万円、水戸市千波町の スーパーの2階に開設することが決まりました。全国47都道府県中42番目で民主診療所の空白を埋めることになりました。

さまざまな活動にとりくんで

 9月1日、水戸共立診療所が開院。夏でもジングルベルが流れてい るようなスーパーの2階にあった食堂を改装し、診療が開始されました。初日の患者は5人でした。その後、カンファレンス、気になる患者訪問、患者への24 時間対応、いつでも往診、予防接種、乳幼児医療の無料化運動、医療懇談会、班会などに積極的にとりくみ、12月には1日平均の患者数は47人と増えていき ました。

慢性疾患管理・在宅医療を重視して

 その後、資金は不足していましたが、1975年4月に現在の地、水戸市平須町へ移転、診療を開始しました。
 2002年に老朽化した建物は新築され、デイサービスも併設され現在に至っています。現在診療所のデイサービススタッフは、合わせて14人です。1日平 均患者数は35人で、内科が中心です。
 慢性疾患管理を重視し、胃内視鏡検査、腹部超音波検査も行っています。患者の利便性を考えて、8月からは心臓超音波検査もできるようにしました。
 また在宅医療も重視し、週4日外来の合間の午後に訪問診療を行っています。
 微力ではありますが、今後も職員一同地域から信頼される診療所をめざし、頑張っていきたいと思います。
水戸共立診療所 事務長 金子 卓也)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2014年10月号.No.506より

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