民医連新聞

2014年8月18日

地域包括ケアについて 実践・課題語る 医療⇔介護 意見交換会 全日本民医連

 全日本民医連の医療部と介護福祉部は八月二日、地域包括ケアについて合同の意見交換会を開き、約四〇人が参加しました。
 全日本民医連は総会方針で「無差別・平等の『地域包括ケア』」をめざすとしています。意見交換会では、地域包括ケアにかかわる事業所の実践を交流し、現時点の課題を議論しました。
 開会あいさつで全日本民医連の野田浩夫医療部長は「政府の地域包括ケアは新自由主義政策そのもの」と批判しました。山田智介護福祉部長が「民医連におけ る地域包括ケアの実践の論点~無差別・平等の地域包括ケアを求めて~」と題して報告。「地域包括ケアは、言い換えれば『住みやすいまちづくり』。各地のと りくみの言語化を」と呼びかけました。
 地域の医療ネットワークや共同組織との連携などについて五人が報告(別項)。「施設や在宅での看取りのため職員に何が必要か」「訪問看護をささえる看護 師の確保に苦労している」「民医連外との連携の工夫は」「ケアマネの役割の共有が課題」など時間をとって議論しました。

〈報告一覧〉  
▼「札幌市西区における地域包括ケアネットワーク構築の課題と在宅医療に取り組む慢性期病院の役割」吉澤朝弘さん(北海道・札幌西区病院在宅医療部長)、 ▼「『地域包括ケア』を担う診療所の実践と役割」関口真紀さん(栃木・宇都宮協立診療所所長)、▼「上伊那医療生協が考える地域包括ケアシステムに対応し た事業展開と今後の展望」野口正泰さん(長野・上伊那医療生協専務)、▼「地域包括ケアにおける訪問看護の役割」茶谷妙子さん(京都・総合ケアステーショ ンわかば所長)、▼「柳千地域で展開してきた地域ケアの足跡~そして、これから~」石田美恵さん(東京・ケアサポートセンター千住/看護師・ケアマネ ジャー)

(民医連新聞 第1578号 2014年8月18日)

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