民医連新聞

2014年8月4日

私のお仕事 診療情報管理士

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。15回目は診療情報管理士です。

専門職としての業務

 診療情報管理士とは、診療記録や情報を適切に管理し、そこに含まれるデータを加工・編集・分析し活用することで、医療の安全管理、質の向上及び病院の経営管理に寄与する、という専門職です。
 私は2年前、2年間の通信教育を経てこの資格を取りました。私が今いる診療情報管理室での主な仕事は、退院サマリーの管理や、カルテの貸し出し、カルテ 開示など。私自身は退院患者さんのDPCのチェック、厚生労働省に提出するデータづくりなどを担当しています。

十分な自信はないが

 私が診療情報管理室に配属されたのは約3年前で、今の仕事をするようになったのは1年ほど 前から。それまではDPCのチェック業務には全く携わっていませんでした。資格を取ったからといってDPCコード(診断群分類番号)について仕事に活用で きるほど理解していたわけではなく、そんな自分が担当していいものかと、当初は悩みました。今も完全に理解しているとは言えません。

やりがいを感じる時

 本来、診療情報管理士が携わらなければならないDPCなどのデータの加工・編集・分析業務 にも十分に関わることができておらず、まだまだ課題は山積みです。そんな未熟な自分ではありますが、DPCコーディングのアドバイスを他の職員にできた時 や、厚生労働省に提出するデータを滞りなく提出できた時は、今の仕事に対してやりがいや充実感を感じます。

診療情報管理士のこれから

 今年の診療報酬改定で、年間退院患者2000人あたりに専任の診療記録管理者を1人以上配 置することで、診療録管理体制加算が算定できるようになりました。診療情報管理士の仕事が認められ、今後ますます求められる役割が大きくなってくると思い ます。診療情報管理士の一員として、その名に恥じないように日々精進していきます。 (福岡・健和会大手町病院診療サービス課II係 榎園裕)

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(民医連新聞 第1577号 2014年8月4日)

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