声明・見解

2014年7月15日

【声明2014.07.15】欠陥機オスプレイの日本全土展開に向けた飛来に抗議し、日本からの即時撤去を求める

2014年7月15日
全日本民主医療機関連合会
会長 藤末 衛

 近隣自治体、住民の強い反対の中、7月15日、米海兵隊の輸送機オスプレイが米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)とキャンプ富士(静岡県)への着陸を 強行した。また19日には2機が東京都の米空軍横田基地(福生(ふっさ)市、瑞穂町など)に飛来を強行し、翌日北海道の陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地 (札幌市)での航空イベントのために参加しようとしている。
 オスプレイは、開発段階で墜落事故を繰り返し多数の死者を出した欠陥機である。2012年の普天間基地への配備直前にも、アフリカ・モロッコと米フロリダ州で墜落事故を相次いで起こした。
 そのうえ沖縄配備後は、「学校や病院を含む人口密集地域上空を避ける」とした日米合意に違反する危険な飛行が常態化されている。
 これまで本土への飛来では、山口県の米海兵隊岩国基地(岩国市)を頻繁に使用し、中継・補給・訓練拠点にしてきた。日米共同訓練にも参加し、今回の東日 本各地への飛来は、厚木、横田、キャンプ富士の米軍基地をオスプレイの拠点にし、日本全土を米海兵隊の訓練場にする狙いが込められている。
 そもそもオスプレイは日本防衛とはまったく関係がなく、米海兵隊が任務とする他国への侵攻作戦を強化するため導入した新型輸送機である。にもかかわら ず、今回の日本各地への飛来は、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定と深く関連している動きそのものであり、二重の意味で許されない。
 この危険な飛行の中止、日本からのすべてのオスプレイの即時撤去をアメリカ政府に申し入れるよう安倍内閣に強く求める。

以上

 (PDF版)

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