民医連新聞

2014年6月16日

憲法なう(17) 参政権(2)

【参政権が侵害されるのは、どういう場合のこと?】
 前回、選挙の五大原則を紹介しました。その二番目の平等選挙とは、一人一票の原則です。現代においては、「投票価値の平等」をも意味することが重視され ており、いわゆる「一票の格差」が問題になっています。三番目の自由選挙とは、棄権したことで制裁を受けないこと、四番目の秘密選挙とは、「投票したか」 「誰に投票したか」を秘密にすることです。最後の直接選挙とは、有権者が直接議員を選出する選挙制度のことです。これに対し、アメリカ大統領選挙は、まず 有権者が「選挙人」を選ぶ間接選挙制を採用しています。
 選挙権に関する重要な判例では、海外にいる日本人が比例代表選挙の選挙権しか認められず選挙区では認められなかったことは「普通選挙の原則に反する」と最高裁が認めた判決があります。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1574号 2014年6月16日)

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