民医連新聞

2014年4月7日

新入職員のみなさんへ 全日本民医連藤末衛会長から“おめでとう”

民医連にようこそ。人は、何をおいても家族と自らの健康を大切に思い、みなさんはその健康に直接関わる職業人となります。民医連は、事業所の使命とそこで働く仲間の生きがいを両立できる組織、個々の人間的な成長を実現できる組織でありたいと考えます。
 人はなぜ病気になるのでしょう? 病気や障害をどう治療しケアするのかが学びの中心だったみなさんには唐突な質問かもしれません。病気の原因といえば、 自然や環境、遺伝や加齢、個人の習慣などが思い浮かぶでしょうが、最近注目されているのは社会的な要因、社会のあり方がもたらすリスクです。働き方、所得 や教育の格差、出生前・乳幼児期の過ごし方、コミュニティーのあり方までが病気の発生に大きく影響している証拠が次々と発表されています。個人の努力で解 決しがたい要因があり、死亡率や居住地による平均寿命の格差にまで現れています。
 民医連は、六〇年前の創立当時から疾病を「生活と労働の視点」でとらえ活動してきました。そして、あらためて人々が健康に生きることを人権として国が保障することの重要性を社会に発信し、自らはその担い手の役割を果たしたいと思います。
 現場は超多忙。でも、一人ではできない事も仲間となら実現できます。話し合い、行動すれば生きやすい社会も創れます。地域医療と介護のプロに、社会を変える人に育ちあいましょう。

(民医連新聞 第1569号 2014年4月7日)

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